錦鯉・渡辺隆「M-1に向けてという感じじゃなかった」絶望と諦めの向こう側にある光
#M-1 #錦鯉
オードリー若林に言われた「まだ早い」
ーー最初の頃は渡辺さんのツッコミが強すぎる、叩きすぎる、と言われてましたよね。
渡辺 はい。でも叩いて等々ぐらいですから、あの災害は。洪水が起きないように川を深めに掘るじゃないですけど。
ーーあのツッコミは災害に対する構えだった(笑)。半年くらい前だったでしょうか、テレビで(オードリー)若林さんに「このネタはまだ早い」って諭されていたことがありましたよね。
渡辺 言われましたね。若林さんに(渡辺さんの趣味である)Vtuberの話をしようとしたら「まだ早い」って止められました。あれすごいのが「そんな話しらねぇよ」じゃなくて、「まだ早い」って突っ込んだのが本当にすごいなって。「しらねぇよ」でも全然済む話なんですよ。
ーーかつて「じゃない方」と呼ばれていた若林さんには、なんとなくその渡辺さんが出る「しかるべきタイミング」みたいなものが見えてるのでしょうか。
渡辺 本当にすごい人ですからね、若林さん。すごい人だから出たというのもありますよね。僕は別に本当にすごくはないんで。そんなに考えていないというか。やりたいようにやっちゃってるし、「じゃない方」が居心地よいし、というのもありますね。「じゃない方」といわれるのが嫌だという人もいると思うし、その体をとらなきゃいけないな、と考えることもある。「これ言わない方が良いかな」とか。
ーーなるほど。
渡辺 ただ僕は雅紀さんに前歩いてもらって、道を作ってもらって、そのおこぼれを拾って生きたいと思ってるので。それが一番の「災害の対処法」だと思ってるんで。
●渡辺隆(ワタナベタカシ)
1978年、東京都出身。NSC東京校5期。フリーを経てSMAに所属。2012年にお笑いコンビ・錦鯉を結成。20年、長谷川49歳、渡辺42歳で「M-1グランプリ2020」決勝進出を果たした。漫才協会会員。「有吉の壁」(日本テレビ系)や「チャンスの時間」(ABEMA)などに出演している。
ツイッター:@takashi_watanab
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