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M−1決勝直前!『くすぶり中年の逆襲』出版記念インタビュー

錦鯉・渡辺隆「M-1に向けてという感じじゃなかった」絶望と諦めの向こう側にある光

雅紀さんは「災害みたいな人」

錦鯉・渡辺隆「M-1に向けてという感じじゃなかった」絶望と諦めの向こう側にある光の画像4
写真|石田寛

ーーそんな、なかなか社会人生活を送るのが難しめな雅紀さんですが(笑)、渡辺さんはどんなところに魅力を感じていたんですか?

渡辺 本当に面白い人だったんで。華のある人ですし。あの人がいるだけで舞台も明るくなるし。きっかけ一つでテレビで活躍する人になるなってずっと思っていましたね、雅紀さんのことは。

ーー書籍でされていた「面白いこと」と「伝わること」というテーマのお話がとても興味深かったです。面白いのに伝わってない、そこに壁を感じていらっしゃる芸人さんも多いのではないかと思います。

渡辺 そうですね。「うわ、めっちゃ面白いことやってんのに全然うけてねぇな」みたいなのをよく見る。そこをわかってるやつは、売れていくなっていうのをずっと見て来た感じあります。

ーー伝わってないだけ?

渡辺 その伝えるすべは年取ってからの方が、色々わかるかなというのはありますね。かっこつけたいとかもありますからね、若いころは。

ーー渡辺さんから見た雅紀さんは「スベっていた」のか、ただ「伝わってなかった」だけだったのか。

渡辺 そういう次元でもなかったですね。なんつったらいいのかな……雅紀さんって、自然みたいな人なんですよね。災害というかね。「しょうがねぇや」ってなっちゃうんですよ。大雨とか、台風とかと一緒で、やって来たらこっちが対処しなきゃいけない。いやだなとは思うけど。

ーーすごい。痛風(渡辺の持病)みたいでもある。

渡辺 痛風に近いですね。だから引き寄せちゃったのかなって思いますね(笑)。

ーー以前バイきんぐ小峠さんが「渡辺さんの有能さを隣の人が食ってる」っておっしゃっていましたが。

渡辺 小峠さんはよく言ってくれまして、僕のことを。ありがたいんですけど、でも全ては雅紀さんがいたからですかね、ここまでこれたのは。あの人におんぶにだっこに生きていこうと思って舞台に出てきましたから。

ーー小峠さんは同じ事務所(SMA)ですよね。SMAさんの懐の深さ。

渡辺 たしかにこの事務所がなかったら小峠さんとも雅紀さんとも出会ってないですし。僕は30歳前で入ったんですけど、周りにもそういうギリギリの奴らが多かったから「もう一度お笑いやるぞ」って、みんなそういう気にはなったと思いますけどね。

錦鯉・渡辺隆「M-1に向けてという感じじゃなかった」絶望と諦めの向こう側にある光の画像5
写真|石田寛

ーーもしSMAがなかったらどうしてたと思いますか?

渡辺 どうしてたかなぁって思いますね、本当に。どっか事務所入ってなのかなぁ……だいたい年齢制限でどこの事務所も入れないやつらが(SMAに)集まったので。それがなかったら、芸人やめてたかもしれないですね。

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