『家、ついて行ってイイですか?』まさかの取材重複? テレ東ドキュメントバラエティの危機
#テレビ東京 #家、ついて行ってイイですか?
12月8日放送『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)は、題して「衝撃! 秘密を明かす女たちSP」であった。
●宇宙からのメッセージを受け取りまくる錦糸町のスピ系夫婦
今回、番組ディレクターは自宅から参加できるオンラインの筆ペン教室に潜入。講義終了後、参加者全員に「家、ついて行ってイイですか?」と声をかけると、1人の受講者がOKの返事をくれた。というわけで、錦糸町にお住まいだという52歳の女性宅へスタッフはお邪魔することに。
訪れたのは家賃14万8千円の2LDKのマンション。到着すると、件の女性と49歳の旦那さんがスタッフを出迎えてくれた。奥さんの職業はライター。ご主人は本の文字や絵のレイアウトをする仕事をしているそうだ。
それにしても乱雑としている。決して狭い部屋ではないが、モノがあふれてゴチャゴチャした印象なのだ。その一角の虫かごに何かが保管してある。これは何? 一見、大きめのタンポポに見えなくもないが。
――こちらは?
妻 「やっぱり聞くんですね」
――え?
妻 「いや、別に。中にケサランパサランが9体」
ケサランパサランとは、白い綿毛のような形状の不思議な生き物だ。
「怪しげな話ですけど、これは“宇宙からのメッセンジャー”って言われていて、幸せを運ぶ生き物らしいんです。錦糸町とか都内でも普通にフワ~ってあります。コインパーキングのとこで見つけたこともあるし」(妻)
ちなみに、お2人が出会ったのは雑誌編集部。フリーライターの奥さんが編集長として迎えられ、旦那さんは編集部員として働いていた。2人が所属したのは、2001~2018年まで発行されていた「StarPeople」だ。スピリチュアル好きから人気を博す雑誌である。
妻 「例えば、わかりやすいのだとUFOだとか。そういう業界の出版社の中ではかなりハードコアで、草分けだったの」
――UFOって今おっしゃいましたけど……。
妻 「見たことあるんですよ、錦糸町で。笑うでしょ(笑)? (夫に)見たよね? 2人で見たんです」
なるほど。スピ系が好きな2人が出会い、結ばれた夫婦のようだ。だから、スピな遭遇は屋外(UFO)だけじゃなく屋内でも起こる。奥さんは容器に入った2つの小さな石を見せてくれた。
妻 「勝手に思い込んでるだけの話かもしれないけど、旦那さんが昼間のあるときに……」
夫 「そこで仕事していたら“カランカンカンカンカン”ってこの辺で音がしたの。そしたら石が……」
妻 「飛んできたんだって、何もないところから。『メッセージじゃないか?』って」
これだけ散らかっていたら、何かが落ちてきても不思議じゃないだろう。家の壁にひびが入っている可能性もある。というか、音がしたから見に行くと石が飛んできたという流れが変だ。なぜ、音の発生と石の飛来が同時じゃないのか? おかしなことを言っていると気付いてないのだろうか。
ちなみに、ライターとしての奥さんの現在の守備範囲は旅、冒険もの。スピリチュアル系の仕事は一旦休止したらしい。そして、夫婦2人ともがフリーランスである。
妻 「めちゃくちゃ不安定です。本当に『今月、よかった。家賃払えた……』みたいなレベル」
夫 「(収入が)ないときはまったくないんです」
妻 「貯金を切り崩している月もあります」
そんなにスピ系が好きならTOCANAで書けばいいのに……。実は今、2人が活路を見出そうとしているのはYouTubeである。
「本とか雑誌は数々やりましたけど、それ以外の世界でも自分たちができることがあればまだトライしていきたいなと思っています」(妻)
取材時、2人が開設したYouTubeチャンネル「世界冒険者HODO」の登録者数は12人だった。少ない! でも、今回の『家つい』出演が宣伝になるはず。事実、12月14日現在で同チャンネルの登録者数は731人だった。激増! というか、よく調べると動画アップは4年前からずっと休止していたようなのだけど。つまり、サボっていただけか。
そんなこんなでスタッフが帰ろうとすると、最後に奥さんがある事実を伝えてきた。
妻 「3~4年前に私、道で声かけられて。この、『家、ついて~』のスタッフの女性に」
夫 「(家に)来たの」
――えっ、家まで来たんですか!?
妻 「そう。お蔵入りになって終わったんですよ、その話は」
遡ること2年前、2019年12月に同番組ディレクターは足立区の激安スーパーで奥さんに声をかけていた。その際も、『家つい』スタッフはケサランパサランに興味を示した。だから今回、女性は「やっぱり聞くんですね」とリアクションしたのだ。デジャヴというか伏線回収というか。そして、フラグもちゃんとあった。ちなみに、2年前に見たケサランパサランは6体。なのに、今回は3つ増えて9体もあった。
前回の取材VTRをチェックし直すと、2年前に番組スタッフは“謎の小石”も見せられていたようだ。ただ、不思議なことに前回は小石の数が1個である。そして、現在の小石の数は2個。何度も家の中で“カランカンカンカンカン”って音がしたのか? 繰り出す話題は一緒の内容なのに、いちいち数が変わっているのが気になる。
この手のやり方で『家つい』出演を繰り返す人が、まれにいる。印象的なのは、3度も取材を受けて3度も同じ話を繰り返した年齢不詳のベリーダンサーだ。あれは強烈だった。
妻 「やっぱり(取材されたことは)言ったほうがいいですか、最初に?」
――言ったほうがいいですね……。
夫 「新鮮な感じで話を聞いてもらったほうがいいのかなと思って」
スタジオでVTRを見ていたおぎやはぎ・矢作兼とゲストのアンガールズ・卓志が、2度に及んだ女性との巡り合わせについてコメントした。
矢作 「なんか、宇宙の力を感じるね」
田中 「いやいやいや、スタッフさんがダメなだけでしょ!」
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