日大・田中前理事長復帰の“シナリオ”と文科省「日大再建」の本気度
#週刊誌スクープ大賞
日大・田中前理事長、復帰の“シナリオ”
お次はFLASHの「性格がいい女子アナ」特集。性格がいいからいい女子アナだとは、私は思わないが、まあいい。
一応、大手広告代理店が民放各局のプロデューサーやディレクター、外部の制作スタッフなどにアンケートをしたと、編集部が勝手に作ったものではないという断りがある。
見てみると、1位がTBSの江藤愛、2位、3位もTBSで、日比麻音子、田村真子。4位が日テレの水卜麻美、5位も日テレの岩田絵里奈だそうだ。
25位まであるが、下位の女子アナは性格が悪いのか? これを見た女子アナたちの感想を聞きたいものである。
さて、新潟県選出の自民党泉田裕彦衆院議員と、地元のドンといわれる星野伊佐夫県議との「衆院選で2、3千万要求された」(泉田)「選挙でいくらかかるかと聞いてきたから、2、3千万ぐらいじゃないのといっただけ」(星野)といういい争いは、その際に録音していた泉田が音声を公開したことで、泉田有利と思われる。だが、そうすんなりとはいかないと文春が報じている。
何しろ星野は田中角栄に可愛がられたという82歳の古狸。彼のにらみは中央政界にも及んでいるというのだ。
角栄の娘、田中真紀子にも直言するそうで、彼女からも煙たがられているそうだ。
二階俊博前幹事長と親しく、泉田も二階派所属である。
かたや泉田という議員も変人として名が通っているようだ。3期12年にわたり新潟県知事を務めてきた。知事時代は原発再稼働に否定的で、自民党とも対立することがあったが、国政に出ると、再稼働については言葉を濁すようになったという。
泉田を国政に引っ張り出し、応援したのも星野だそうだが、なぜ、当時のやり取りを録音していたのか、その時から3カ月も経って告発したのか、文春を読んでもよく分からない。
札束で顔をひっぱたくのが角栄流だったから、今回の3千万という話もありそうではあるが、県連がどんな判断を下すのだろう。
ま、この喧嘩、星野にやや分ありかな。
ところで、日大のドン、田中英寿前理事長が逮捕され、学校を舞台に金儲けに狂奔してきた田中派を一掃し、大学浄化ができるかどうかが焦点になってきた。
12月10日に、加藤直人学長兼新理事長が日大本部で会見して概ねこう語った。
「田中英寿氏と永久に決別し、今後、彼が業務に携わることを許しません。退職金なども一切、支給しません。今回の舞台になった事業部については精査の上、精算を視野に対応します」
さらには「日本大学再生会議をつくり、将来について、考えていきます」とした。
だが、田中が営々として築いてきた日大私物化の残滓を、そう簡単に捨て去ることができるのだろうか。
今回の件で理事は総辞職したが、大半が田中派といわれる評議員はそのままである。彼らを理事に横滑りさせ、時機を見て田中を理事長に復帰させるのではないか。
こういうケースはほかにもあると大学ジャーナリストの石渡嶺司がYahoo!ニュース(12/2 7:54)で書いている。
「2008年の東京福祉大事件です。当時、総長だった人物がわいせつ事件により逮捕。総長も辞任し、大学は『今後、大学経営に関与させない』と表明します。
しかし、服役後には大学職員(事務総長)として大学に復帰。2020年には学長としても復帰します」
石渡は、こうしたシナリオは文科省も承知しているから、田中派を一掃して日大再建を考えているという。
その切り札は年間90億円といわれる私学助成金。日大側が説明責任を果たし経営改革しなければ文科省は、これを減額、または不支給にすると“脅し”て学内の田中派を一掃するというのである。
たしかに学生数6万5000人といわれるマンモス校でも、助成金が減らされれば学校経営に大きな支障が出るだろう。ましてや、理事長が反社と深い付き合いがあったというのでは、来年の志望者が激減することも予想され、受験料収入が大幅にダウンするかもしれない。
それでは、文科省主導の日大改革が行われるかというと、私には大いに疑問である。安倍元首相時代の官邸にまで食い込んでいた田中グループが、文科省の官僚や大臣たちを手なずけていないはずはないからである。
彼らを饗応した際の明細や録音を録っているかもしれない。それがヤクザの流儀である。それを公開するといえば、それでも日大改革をやるという気骨のある人間が出てくるだろうか。
文春では、岸田文雄総理の息子や橋本聖子の娘も、日大に入ったという。
また自民党内にも日大のOB組織である「桜門会」があり、20人弱の日大OBが懇親会を開いているそうだ。
警察関係はもちろん、政界にも太いパイプを作ってきた田中前理事長の反撃があるのか。まだまだ予断を許さない。
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