No.1は令和ロマン! 元芸人が準々決勝で敗退した全ネタにひとことレビュー
#M-1グランプリ #檜山豊
さらに強烈な新しさを求められてしまうトム・ブラウン
56.ツートライブ…「固有名詞が気になって怪談話が怖くない」
固有名詞が邪魔、ボケがイキっている、ツッコミが過剰に反応するなどボケの要素が多いので、ネタとしてまとまっていない。怪談話なのに単調な話し方なので、緩急を付けたほうが良い。狙ったところで笑いが起きていない印象。
57.TCクラクション…「干支の順番に納得がいかない」
前半の面白さに対し、後半に笑いが少なく尻すぼみ感が否めない。展開を作ろうと思ったのかもしれないが、前半のボケで十分面白いので、どう応援するかだけで良かったと思う。
58.THIS IS パン…「学校で呼び出された子供と親」
結成4年目という事なのだが、トータル的に古臭く感じてしまった。特にツッコミにフレッシュさが無いので、無理にでもボケに巻き込まれて動きが出たほうが良いかも。
59.デニス…「街で声を掛けられたときの対応」
どんな人が声を掛けるかという部分が大喜利要素となっているネタなのだが、どのブロックも似たようなボケになってしまったので、飽きてしまった。もう少し違う展開が欲しかった。
60.デルマパンゲ…「肉を食べなくなったらイライラしなくなった」
比較的キャラにも合っていて笑いも取っていたがネタの根本が賞レース向きでないので、賞レースで勝つ為のネタが見たかった。
61.ドーナツ・ピーナツ…「夏祭りを楽しもう」
今どきのツッコミで笑わせるネタになっているのだが、あまりボケの人の印象が無いので、ボケ自体を変える必要はないので、ボケの人の衣装や髪形を変えてみるのはどうだろうか。
62.トット…「楽しい予定の前日に面倒くさくなる時の対処法」
初めて見たコンビだったが、見た瞬間売れそうだなと直感で思った。しかしネタが小難しい内容でわかりづらいのと、喋り方が少し古い感じがした。なので見た目はそのままで喋り方をポップにし、ネタもわかりやすいものにしたほうが早く売れる気がする。
63.トム・ブラウン…「ポンデライオンを野生に返したい」
トム・ブラウンならではの発展形のネタで、きちんと笑いも取っていたように思えるが、逆にいうとトム・ブラウンの進化は特に見られなかったのでその辺りが敗退の原因かもしれない。これだけオリジナリティが強いコンビは、さらに新しいものを取り入れるのは相当難しい。
64.ドリンクバーゲン…「頭の薄さを見られたくないから身長を伸ばしたい」
ボケのキャラクターの気持ち悪さで突っ走っているようなネタ。ツッコミがどうボケがどうという前に台本上の矛盾が気になってしまった。ツッコミが「こうやってみるのはどう?」と言い、ボケがその案に乗るとツッコミが自分が出した案につっこむという謎のやり取り。まずは台本の直しが必要。
65.トンツカタン…「○○をやってみたい×2」
トリオならではのネタで、ボケ同士がやりたいものを同時に初めてしまい、ツッコミが両方に参加する。そして最後には境界線を越えボケ同士が交わるというもので、目の付け所は良かったが、各々の設定のベタさと構成任せ故のボケの弱さが見えてしまった。
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