No.1は令和ロマン! 元芸人が準々決勝で敗退した全ネタにひとことレビュー
#M-1グランプリ #檜山豊
ミキには原点回帰が必要!?
86.マリオネットブラザーズ…「通訳ってカッコいいからやってみたい」
インタビュアーと通訳と海外スターと監督、すべて日本語でやるという斬新な方法でかなり面白かった。しかしこのネタはハチャメチャになる分、ただうるさく感じてしまう人もいるのが正直なところ。ツッコミのワードと間が良くないので、その辺りにもっと力を注ぐとさらに良くなる。
87.丸亀じゃんご…「初めてお米を食材だと思った人」
ボケとツッコミのワードセンス、ネタの展開、すべて素晴らしい。直す点があるとすればそれは外見だ。どちらがボケでどちらがツッコミかわかりづらい上に、二人とも華が無いので、改善が必要。見た目が良いほうがネタを見てもらえる。
88.マルセイユ…「売れたら出たい番組」
ツッコミとボケが一目瞭然なのが素晴らしい。ネタの内容もキャラに合っていて笑いやすいのだが、ボケの人のセリフが2割ほど普通のセリフが入っているので10割ボケでいったほうが、キャラに合っていてもっと笑いが起きるはず。
89.三日月ヶ浜…「空手っていったらあれでしょ?」
【それ〇〇!空手。俺が言っているの空手だから】というセリフを軸に、2人のボケがひたすらボケまくるネタ。かと思いきや、ツッコミとボケが入れ替わるという発展を見せ、最後に伏線回収するというネタでかなり面白かった。笑いが起きるまでの遅さと、漫才というよりコントに近いのが敗退の原因かも。
90.ミキ…「元カノの結婚式で歌とダンス」
漫才のテンション感はとても良いのだが、結婚式で歌う歌がパフィーというのは古すぎる。さらに無理やりダンサーをやらされるお兄ちゃんのリアクションがあざとすぎるので、もう少し自然なリアクションからの怒りを見たかった。ミキには原点回帰が必要。
91.モンスターエンジン…「白髪染めをする人生としない人生」
自分のキャラを活かしている漫才なので、知名度に関係なくウケるネタだと思う。ただボケ自体が、決められたセリフの後にアドリブのようなセリフを足し、ツッコミもすかしたような形でつっこむので、笑いのテンションが下がってしまう。
92.ヤーレンズ…「話しがあっちゃこっちゃいく」
とても丁寧でわかりやすく面白い漫才。話が一定のテーマに定まらず、いろいろなテーマへと変更していくので、飽きなく見れた。その分、話しが変わるごとに感情がリセットされてしまうので、後半が盛り上がらない。中盤以降は一定のテーマを貫いたほうが良いのかも。
93.吉田たち…「歯医者さんへ行こう」
関西独特のしゃべくり漫才でとても心地よい。さらに双子ならではのボケも混ぜていてキャラもたっているので笑いやすい。ただしテンポが早すぎて笑う間がないようにも思える。
94.ラパルフェ…「M-1グランプリの闇を暴く」
阿部寛さんをモチーフにしたキャラ漫才。ドラマ『ドラゴン桜』(TBS)のセリフのようにM-1グランプリの闇を暴いてくのは面白いが、笑いが起きている部分がアドリブ感が強い所で、ネタの部分の笑いが少ないのが気になった。きちんとしたネタには見えないのが敗因かもしれない。
95.ラフ次元…「コンビ間、実家の貧困の差」
まさに大阪のしゃべくり漫才といったところ。ネタも小気味よく進み、ボケの内容も面白い。後半になるにつれて笑いも大きくなり、申し分のない漫才。この漫才にお客さんを巻き込んだ笑いがプラスされればもっと上に行けるはず。
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