『チコちゃんに叱られる!』がハンコの必要性を訴えるも、やっぱり不要としか思えず
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NHKはハンコ推し? 「ハンコ不要論」にますます確信を深める
この日最後のテーマは、「なんでハンコを押すの?」という疑問であった。法律で決まっているし、仕方なく押しているだけなんですけど……。あと、昔は字が書けなかった人がいるのも理由? まあ、河野太郎は押印廃止を推進しているけども。というか、この疑問こそ「ハンコ押してくれよ!」の名言でおなじみの前回ゲスト・舘ひろしに聞けばよかったのに。
チコちゃんが発表した正解は、「いつ何回押しても印鑑が同じだから」であった。実は、「ハンコ」と「印鑑」は同じものではないらしい。「ハンコ」は押すもので、「印鑑」は紙に押した朱肉の跡を指す。だから、「印鑑お持ちですか?」は正しい日本語じゃない。
日本の最古のハンコは、西暦57年の国宝「金印」である。金印は当時の中国から贈られ、権力を示すために日本の国王が所有したと考えられているハンコだ。日本独自のハンコが実際に使われるようになったのは、701年の飛鳥時代の頃から。天皇を中心とする国家が作られ、政策を決定する書類に国家が認めた証としてハンコが押されるようになった。その後、平安時代辺りでルールが変わる。それまでは銅で作られた銅印が主流だったものの、これをいちいち作るのは手間がかかる。だから、サインが使われるようになったのだ。
しかし、同じ人だとしても書くたびに字の形は変わってしまう。つまり、本物のサインか偽物のサインか見分けがつきにくかった。一方、ハンコならばいつ押しても形が同じ。だから、本物か偽物か見分けがつけやすい。こうした理由から、再びハンコは復活していった……というのが、番組からの説明だ。でも、ハンコだって偽造できるはずだし、ましてや最近は機械で正確に偽造できるようになった。もう、ハンコの必要性は崩壊している。
昭和になると、法律に「押印があるときは、真正に成立したものと推定する」という言葉が盛り込まれ、ハンコの押してある書類こそが法的な証拠能力を持つようになった。印鑑の照合をかければ「その書類の持ち主はこの人だったんだ」と証明できるからである……って、全然腑に落ちないよ! 同じハンコだとは証明できても、それを誰が押したかまではわからないのだから。今は筆跡鑑定も発達したし、その人にしか出せない筆跡のほうが信頼性がある。NHKの視聴契約にはハンコが必要だから、広めるためのハンコ推しか!?
ちなみに、現在もハンコを使っているのは世界で日本と韓国、台湾のアジアの一部地域だけとのこと。よく考えたら、日本と日本の旧植民地だけだな……。おそらく、日本人はハンコが好きなのだ。夏休みにラジオ体操へ行ったら、ハンコを押してもらえて嬉しかった。今の御朱印ブームも、ニュアンスはラジオ体操とほぼほぼ一緒だ。しかし、今年からは年末調整での書類の押印がもう不要になった。
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