『バチェラー4』論破王バチェラーにときめきゼロ。“香りのない花”にされてしまう女性たち
#プライムビデオ #バチェラー4
バチェラーに“同棲マウント”をとる大本命・藤原(エピソード6)
プールでくつろぐ黄のところに秋倉がやって来た。「一緒にいたら素でいれる」「一緒にいたら安心できる」と熱く彼女はアプローチしているのに、横から藤原が現れると目の色を変えてすっ飛んでいく黄。強風が吹いたら藤原の手だけを握ってエスコートしたし、これはもう決まりなのか……?
決定打はもう1つある。この日のグループデートは、画用紙に地元の“思い出の場所”を描くという内容。黄は“思い出の場所”として実家の食卓を選択し、そこに将来のお嫁さんの絵を描いたのだが、明らかにショートカットの女性なのだ。もはや、察してちゃんの域。藤原が好きすぎる黄が絵心さえも止められなくなっている。
もちろん、藤原も黄の好意にはとっくに気付いている。自分にベタ惚れとわかっていて、この人はわざと試し行動を繰り返すのだ。やたらと過去の同棲話を黄に聞かせようとするのんちゃん。
「(黄は)同棲も今までしてこなかったって言ってたから、そこは私とは違う価値観があるかなって」(藤原)
「同棲してた自分はすごい」的な、彼女の同棲マウントは一体何なのか? 家事ができるし、人と一緒に生活できるという類のアピールでもないような気がする。人生経験でそこしか黄に勝つ部分がないから、同棲の話をリピートしただけというか。もう終盤なのに、彼女の口から同棲話以外の話題を聞いたことがないから困りものだ。
あと「俺のこと好き?」ばかり確認し、他の話題について掘り下げたがらない黄も悪い。鍼灸師が職業なんて、何か絶対にきっかけがあったはずなのに。黄がバチェラーだと女性の素性が全然伝わってこないのだ。
この日、ツーショットデートで黄に誘われたのは中野だった。夜、オープンテラスのレストランで食事する2人。このときのデートの会話が、妙に不穏だった。
中野 「私に対して不安に思うことってあるのかな? って聞きたかった」
黄 「ある! そりゃあるよ(笑)。綾香って危ういなあと思ってて。この旅の一番最後が綾香になったとしても、綾香の心が何かのきっかけで動いたら、俺はもうこの子の心をつなぎ止める方法は持ってないんじゃないかと思ってる」
「危うい」とは、要するに奔放なタイプだと言いたいのだろう。そんな女性とは人生を共にはできないということ。“お泊りデート”の流れを作った張本人が「貞操観念が薄いから」という理由で中野をNGにし、本妻には固いタイプを据えたがっているのも残酷というか……。
いや、黄が言っていることもわかる。実は、本質を突いていたりもする。実は中野、『バチェラー』参加前の個別インタビューでこんな発言をしているのだ。
「向こう(元カレ)もめっちゃ泣いてたんですけど、『バチェラーと結婚したいから、ちょっとごめんだけど別れたい』って言ったら『え?』みたいな(笑)。アハハハ。ねえ~、なんか可哀想でした」(中野)
確かに、つなぎ止められなさそうである。そこを黄は指摘した。男の態度はあからさまだ。落ちフラグが半端ない中野。案の定、エピソード6で落ちたのは彼女だった。残念だ。家族との面談回で、黄と共に勘当された親のところに行く中野は見てみたかった。教師にココアをかけて退学になった学校も見てみたかった。
というわけで、残るはあっという間に3人のみに。藤原、休井、秋倉と現実社会でもモテそうな女性たちである。それぞれ、タイプの違う美人だ。でも冷静になると、残った子全員に黄がキスしてるかと思うと気持ち悪いな……。
率直に言ってしまうと、こんな佳境に来てここまで感情移入できなかった『バチェラー』は初めてである。黄が下手にキスしすぎたので言い訳と火消しに時間を割かれ、女性の素がわかるデートを行えなかったのが原因。短い時間を有効活用するために突っ走る……が大義名分だったはずが、逆に限りある時間を無駄にしてしまったのは皮肉というか。
特に残念なのは、藤原だ。彼女については、もはや同棲のイメージしかない。強豪校のバドミントン部でキャプテンを務めていた過去や、鍼灸師の日常とか、気になることはいっぱいあるのに! 視聴者が知り得る彼女の長所は、顔がいいということだけ。今のところ、青山より藤原のほうが“香りのない花”だ。
キスしすぎて黄本人がキャパオーバー気味になっているのも心配である。もう、自分の本心も相手の本心もわからなくなってきているのでは? 本人の中では藤原に決まっているため、他の女性との付き合い方を考えることすら面倒くさくなっていそうだ。女性陣がそこに気付いてそうなのもまたつらい。
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