「カンボジアで強まる独裁」フン・セン首相は日本の安倍元首相を例にあげ批判回避
2021/12/08 06:00
#カンボジア
民意を尊重できるのか、マネット氏? 真の民主化の試金石となる次期選挙
フン・セン首相が後継に指名したフン・マネット氏に、万全の道を用意するために脅威となる野党勢力を完全に排除したとしても、フン・セン首相率いる人民党が次の2023年のカンボジア国民議会選挙で勝てる保証はない。いくら当面の脅威となる野党勢力を弾圧したところでタケノコのように政府に批判的な野党勢力は出てくるだろう。
フン・マネット氏は好人物だった。「カンボジアのさらなる発展にはまずは人材育成がいちばん大事だ。経済的に厳しい制約もあるが、そのための投資を惜しんではならない」と熱心に説くフン・マネット氏には、国の行く末を真剣に憂うる若き指導者の姿を見た。だからこそ、マネット氏には健全な野党勢力が存在する中での総選挙を経て首相になってもらいたい。万が一、選挙に敗れ、下野することになっても、「これが民意」と選挙結果を素直に受け入れる度量をマネット氏には期待したい。
最終更新:2021/12/08 11:27
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