『関ジャム』RADWIMPS野田洋次郎が“天才”と呼ばる所以は?「歌詞にそこまで意味があるんだ」
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RADといきものがかりのメロディを優先した歌詞作り
面白かったのは、野田が明かした言葉の響きに対する意識である。
「母音、子音に関しては、イ段とエ段は明るい響きをまとっているので、明るいほうに持っていきたいときはそこら辺の段を使う。あと、破裂音や濁音は効果的に使うようにしています。『前前前世』はまさに最たるもので、エ段の濁音なので。zezezeの歌詞は人の意識の中にすごく残るな、とか」
「母音uのウ、ム、ク、ス、トゥ、ツ辺りはどうしても暗い雰囲気になるので、そういうのはそういう場所に意図的に持っていったりとか。で、そういう暗いものはサビの頭では使わなかったり」
「『どうしてもこのサビはこの歌詞で言いたいんだよな』と思っても、響きが曇るものだと、俺は歌詞よりも音を優先させるのでその歌詞は排除されますね」(野田)
野田はメロディを優先しながら歌詞作りに向き合っている。過去に同じことを言っていたのは、いきものがかりの水野良樹だ。2015年11月7日放送『バズリズム』(日本テレビ系)で、水野は「サビ頭の母音を『あ』にする」と明かしていた。「路上ライブでは一言目でお客さんの心を掴まなければならないため、1番強い音にする」が理由だそうだ。確かに、いきものがかりのヒット曲「ありがとう」のサビの詞は「ありがとうって伝えたくて」、「SAKURA」のサビは「さくら ひらひら 舞い降りて」である。
メディア露出が少ない人だけに、貴重な機会だった今回の野田洋次郎インタビュー。野田もかなり丁寧に回答してくれたと思う。しかし、今回の企画形式だと突っ込みが少し足りなくなる印象。深く分析するわけでもなく、支持者がただただ“天才”野田洋次郎を褒め称える問答になった感があったのだ。「RADWIMPSはこういうバンドだ」と再確認するような内容に終始したというか。
今夜放送『関ジャム』では、野田インタビューの続きが放送されるらしい。予告映像を見ると野田が「小室哲哉」の名前を口にしており、そこからどんな話題へ発展していくのか注目したい。
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