トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 庄村聡泰、キング・クリムゾンを語る

元[Alexandros]庄村聡泰、今回は来日中のキング・クリムゾンをスキッツォイド気味に語る

トリプルドラムのラスボス感

 不肖”庄村聡泰”。この名についていくばくかのご興味などをもしお持ちであるのならば、ここでそんな蒼き若人諸君にお願いがあります。キング・クリムゾンを聴くのであれば、後生だから先ずは現体制の素晴らしさ、世界中で下記の会話が交わされたでお馴染みの(憶測)、

 何かフリップ卿が引退撤回したらしいよ→ああよくある大物の引退詐欺かつうか何回かやっとるよねこの人→でも次は何かトリプルドラムになったらしいよ→いやどう言う事よ→んで何かその編成のライブアルバムが出たんだって→へえ、ほんじゃちっとアルバム聴いてみるかねえ→ひぎいいいいリフヘヴィィィィガッゴいいいいトリプルドラムぎもぢいいいいあへええええさいこおおおしゅきいいいい

“Live in Toronto”を聴き流す所から始めて下さい。トリプルドラムと言う音数の暴力を携えて演奏される名曲の数々はそりゃあもう、何つうかラスボスのBGMみてえでしてねえ……。2曲目の戦慄パート1なんか正にだと思ってます。やっぱクリムゾンて単純に「超絶邪悪でカッコいいリフの宝庫」なんだよなあ。そうなんです此処を推したいんですよこの不肖めは!

 勿論ベースもサックスもフルートも歌も、ロック好きなら絶対どっかで耳が引っ掛かる何かがある、筈、だ、と、思ってるし思いたい(笑)。

 つうかこれの9曲目の”RED”て曲のテイクが最高過ぎて、7分弱だけ耳を拝借させて頂けるのならそちらだけ聴いてみて下さいましいな訳です。何なら冒頭30秒だけでも良い。つらつらと講釈垂れちまいましたが言いたい事はこの曲の頭30秒に全部詰まってます。

 気持ち悪く上がるギター、トリプルドラムの数の暴力、めちゃくちゃカッコいいでしょ?ひぎいいいいリフヘヴィィィィガッゴいいいいトリプルドラムぎもぢいいいいあへええええさいこおおおしゅきいいいいって、なるでしょ?

 ああ、言いてえ事を書き殴ったらすっきりしました。敢えてスキッツォイドマンを出さずに書いてみましたが、実際聴いてどうだったか、実際読んでどうだったか、蒼き若人諸君とも熱きプログレッシャー諸兄とも、夜通し語り合いたいもんです。

 つう訳でそんなクリムゾン、只今来日ツアー中です。音楽の世界遺産が来てくれてます。執筆日12/3現在まだ12/7~8のオーチャードホールのチケットは買えます。是非に。

庄村聡泰(コラムニスト・スタイリスト)

ロックバンド[Alexandros]のドラマーとして2010〜21年に活動。バンド時代の収入ほぼ全てを注ぎ込むほど傾倒した音楽や洋服を中心に、映画やマンガ、アニメやグルメ、世界各地の珍スポットなどのさまざまなカルチャーに精通し、これらの知識と経験を生かしてライフスタイル提案型ファッションブランド「スナック NGL」を始動。また、歌劇な過激団 @furaku_taru の制作総指揮を務めるなどプロデュース活動や、#サトヤスタイリングとしてファッションスタイリングや、#ショウムライターとして音楽や映画をはじめさまざまなメディアでインタビューやコラムを執筆。自ら映画にも出演するなど精力的な活動を広げている。 #サトヤスタイリング #ショウムライター インタビュー

Twitter:@shomurasatoyasu

Instagram:@shomurasatoyasu

庄村聡泰のホームページ

しょうむらさとやす

最終更新:2022/02/03 01:01
12
ページ上部へ戻る

配給映画