キンプリ、ついにダサさから脱却! 関係者が語るジャニーズ「DVDジャケット問題」
#King & Prince
King&Princeの4thライブBlu-ray/DVD『King & Prince CONCERT TOUR 2021 ~Re:Sense~』(1月12日リリース)のジャケット写真が公開されるや、ファンからは”ある声”が多くあがった。さらにそのとき、Twitterのトレンドには「非公式感」という謎のワードがトレンド入りする事態に。キンプリファンがTwitterにトレンド入りさせた「非公式感」とは一体どういう意味なのか? 都内在住の平野紫燿ファン(30代)はこう語る。
「2018年のデビュー年から2020年まで、3枚のライブDVDがリリースされてきましたが、ジャケット写真が公開されるたびにファンからは落胆の声があがっていたんです。ロゴも無料フォントのようでダサいし、写真もただ切って貼ったみたいな感じで、素人目に見ても『なにこれ?』ってクオリティだった。ファンからは『デザイナーは死んだのか?』といった声や、『レコード会社ちゃんと仕事しろ』『公式のDVDなのに非公式みたいなデザインだ』といった愚痴が散見されました。ですが、今回はこれまでのジャケット写真に比べると幾分かマシな作りになっていて、ファンも大喜び。『非公式感がなくなった!』と大盛り上がりしたので、トレンドにもこの言葉が入ったのだと思います」
たしかに、歴代のジャケット写真を並べてみると、あか抜けないというか、なんともいえないデザインだ。ところが、ジャニーズのデザインがダサくなるのにはちゃんとした理由があるのだという。ジャニーズのグッズ制作に携わったことのあるA氏はこんな逸話を語ってくれた。
「15年以上前ですがジャニーズ事務所のグッズ制作に携わりました。いくつかデザイン案を出そうという段階で、『おしゃれなデザインはダメ』というようなお達しがジャニーズサイドから出された。なぜかと聞くと、『ジュリーさんやメリーさんのチェックで、NGが出るから』と。メインの客層が若年層の女性だから、わかりやすい文字でわかりやすいデザインが良く、ダサいくらいがちょうどいいと言うんですよ(笑)。そのときは、そういうものなのかと思ったんですが、今考えるとちょっと意味がわからない理屈ですよね。でも確かに『ちょっとダサい』くらいがジャニーズらしいといえばそうなのかも」
さらに元ジャニーズ社員は『ジャニーズ的デザイン』について、こう続ける。
「ジャニーズはデザイン面だけの話でなく何においても、リッチさを嫌う傾向はある気がします。少女たちがお小遣いで払えるようにと、コンサートのチケット代もなるべく値上げしないように奮闘している会社ですからね。だからDVDやCDのジャケットデザインにおいても、デビュー間もないグループほど安っぽく、よく言えば親しみやすく(笑)設定されているというのはあるのかも。最近解散したV6も、レコード会社はエイベックスでジャケット写真等のデザイン面ではかなり、リッチで洗練されているようなイメージがありますが、デビューから数年は例にもれずダサかったですから(笑)。最初から最後までずっと洗練されていたのは、SMAPくらいでしょうね。あれはやっぱりマネージャーの飯島(三智)さんが、何から何までこだわって作っていたからなせた技ですよ。とはいえ、グループも一定の年数がすぎるとファンも一緒に大人になっていくし、本人たちのやりたい方向性なんかもはっきりしてくるので、ジャケ写やアーティスト写真の雰囲気がだんだんと変わってくるものです。キンプリのジャケット写真も以前よりだいぶ雰囲気が変わってきましたし、今後どういう方向性に舵をきるのか、ジャケット写真の進化とともに追っていくと面白いかもしれないですね」
ジャニーズのダサさには理由がある。そして、その”ダサからの脱却”の過程を見守るのも、ジャニーズファンの醍醐味なのかもしれない。
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