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全力!! バチェラー4レビュー

『バチェラー4』初手から性欲全開!! 前代未聞な4代目バチェラーによるキス祭りとまさかの一線…

“距離詰めたい論”で男の欲を全開にするバチェラー(エピソード3)

 エピソード3で最初に行われたのは、ツーショットのヘリコプターデート。黄が相手として指名したのは桑原だった。

「あんなピンクの頭(髪)の子、彼女にします(笑)? ハハハハ。全然、彼女候補じゃなさそう」(休井)

 ずっと人の悪口を言う、通常営業の休井。一方の桑原には策があるらしい。彼女がツーショットデートに持参したのは、“秘密の武器”だ。バスガイド時代に仕事についてびっしり書き込んだノートを見せ、意外に真面目な一面をアピールするという作戦である。それを手渡され、「すげー」と言いながらさほど興味なさそうな目で読む黄。何しろ、黄は複数の会社を経営するビジネスマンだ。このレベルで胸を張られても、「可愛い子やなあ」としか思えないのでは? というわけで、ご褒美的にローズを桑原に手渡した黄。喜ぶ桑原は“お返し”をするべく、黄に目をつむるようリクエスト。言う通りに目をつむった黄の唇に花びらをあて、その上から桑原はキスをした。

桑原 「(今やったのは)なんだ?」
黄  「う~ん、おかわり」

「おかわり」って、パパ活じゃないんだから。そして、今度は自分のほうから口と口のキスをする黄。初っ端から平然と口チューしたバチェラーは、歴代でこの人が初めてである。日本版バチェラーではハッピーエンドのキスで終幕するのがお決まりなのに! ルール無視で普通に序盤からキスをする黄。

 翌日に行われたのは、5人の女性参加者を指名しての料理対決。黄の心を最も動かした女性は2人きりの“ご褒美デート”に誘われるという流れだ。バチェラーからのリクエストは、卵料理だった。ここで張り切ったのは、マツエクサロン経営の中野綾香(29)だ。彼女が唯一続いている習い事は料理教室だそう。また、この人が休井以上にあざとかった。まず、口にする言葉が妙に意味深なのだ。

「メインは親子丼にしようかなあと思ってます。タイトルを付けるとしたら、『黄さんの大好きな卵になりたい!』」(中野)

 いくら婚活サバイバル番組でも、「卵になりたい」とは大胆な。卵子になりたいというアピールなのか? 結果、この料理対決は中野が制した。ツーショットデートに誘われたのは中野である。

 このときのデートが、またエロかった。砂浜に置かれたバスタブに水着姿の2人が入り、ジャグジーを楽しむという内容。中野は半裸で黄にもたれかかるし、黄は中野の柔らかいところを揉みしだいてるし。このとき、中野は自身の過去を黄に明かしている。

「私、先生にココアをぶっかけて高校を退学になって、親に勘当されて」(中野)

 こんな妖艶なムードの中、なぜそんな話をし始めるのか? ジャグジーで盛り上がっているところで唐突にぶっ込まれた武勇伝。わからない流れだ。というか親に勘当されているのなら、先に待ち受けるバチェラーと家族との面談回はどうするつもりなのだろうか?

 さて、気になるのは黄のリアクションだ。中野の元ヤンエピソードを聞き、彼はどう思ったのだろう?

「好きになりかけてますよ」(黄)

 そして、中野と口チューをする黄。誰とでもキスするのやめろよ、黄。料理対決の勝者にキスをするという流れも文脈が飛びすぎている。あと、「先生にココアをかけた」という告白を受けてキスという流れも、ろくに会話を聞かない黄のテンションがあからさまで笑う。会話の内容とキスに、全然つながりがないのだ。“誰でもいい感”が丸出し。シーズン3はすぐにローズを渡していたが、シーズン4はすぐにキスをするバチェラーのようだ。

 しかも、中野とのキスは明らかに舌が入っててまいった。デートの度にキスする黄を見ていると、最終話まであと何人とキスするか計算したくなってしまう。まあ、前日に若い女の子とキスをして、翌日に水着姿の女性とジャグジーで密着したら、性欲がおかしくなるのも無理はないが……。というわけで、黄はさらに行った。

「もうちょっと一緒にいてみたいなと思いました」(黄)
「まさかのお泊り。むっちゃ嬉しかったです(笑)!」(中野)

 驚愕の展開だ。2人で部屋に入り、サッとカーテンを閉める黄。おいおい……。この夜、2人は本当に一線を越えてしまったのだろうか? 

「まだ10何人女性がいる中で、他の人に当てはめると理解してもらえるものじゃないというのもわかる。でも、限られた時間の中でグッと距離を縮めるためには、嫌われてもいいから思った通りに生きていかないとこの旅にもう1回参加した意味がなくなっちゃう」(黄)

“距離詰めたい論”を盾に、男の欲を全開にしつつある黄。気持ちはわかるが、いろいろと問題が発生しそうだ。まず、“お泊り”までやっておいて中野を中途半端なところで落とせるのか? ということ。もし中盤で落としてしまったら、黄の好感度が大暴落しそうで不安。あと、最後に選ばれた女性は後からこの映像を見てどう思うのか? 何かと心配だ。

 夢のないことを言うと、リアリティショーだ。実際のところは何もなかったと思うが、アメリカ版『バチェラー』では実際に行為をして大問題になった回もあった。もう1つ気にかかるのは、スタジオにいるMC陣(今田耕司、指原莉乃、藤森慎吾)の反応。参加者の少しの仕草も見逃さずにツッコむのが常の3人が、この“お泊り”に関して深く言及しなかったのだ。もしかして、アンタッチャブルな場面だった? いつもだったら、間違いなく大騒ぎしているはずなのに……。

 次回は“番組史上最大の波乱”が起こるらしい。予告を見ると修羅場の予感がする。女性陣から「何を考えてそんなことをしちゃったんだろうって思う(泣)」「お家、帰ろうと思ってて……」と糾弾され、黄が完全に追い詰められた浮気男みたいなのだ。窮地に陥り、彼はこんな言葉を口にした。

「楽しめば楽しむほど、苦しみも大きくなる」(黄)

「楽しめば楽しむほど」という言い回しのインパクトと言ったら。好き放題にキスして楽しんでたら、女子からの当たりは強くなるに決まってるのに……。まるで、肉欲動画のような今回の『バチェラー』。というか、『バチェロレッテ』ではハグもできなかった黄がこんな暴れん坊になるなんて思いもしなかった。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/12/03 18:00
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