『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』とソニー・ピクチャーズが実現させた“20年越し”の夢
2021/12/03 21:00
#映画 #ヴェノム
スパイダーマンの人気キャラクター・ヴェノムの単独映画化第2作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が、2021年12月3日よりついに公開される。
冒頭からフルスピードのハイテンション・アクションでありながら、ヴェノムとエディ、エディとアン、カーネイジとシュリークといったコミカルであり、奇妙な関係性が交差する独自の世界観の構築にも成功している。
キャラクターの描かれ方に着目すれば、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)の脚本家ケリー・マーセルらしいというべきか、素直になれないエディとアンのじれったい距離感が前作に引き続き描かれているが、同作ではそれがエディとヴェノムの関係性にも適応されているところが特徴的だ。監督のアンディ・サーキスが、同作を「恋愛映画」と謳っている要因である。
ついに実現するヴェノムVSカーネイジ! この対決が見られるのは、ソニー・ピクチャーズの“ヴェノム愛”があったからこそ、である。今作の見どころを、製作裏話や今後の展望を交えながら紹介していこう。
<ストーリー>
地球外生命体シンビオートがジャーナリストのエディに寄生し、誕生したヴェノム。続編となる本作では、凶悪なヴィラン=カーネイジが登場する。幼少期に祖母と母親を殺した連続殺人鬼クレタスの狂気を取り込み生まれたカーネイジの残虐性は計り知れず、副題の“レット・ゼア・ビー・カーネイジ”が意味する「大殺戮よ、起これ」の言葉通り、カーネイジの狂気が世界を混乱に陥れ、ヴェノムに襲い掛かる。さらにエディの元恋人アン、クレタスを愛する能力者シュリーク、事件を追う刑事マリガンも加わり、それぞれの運命が交差する……。
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