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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『チコちゃん』「第2の川合俊一オーディション」開催!?

『チコちゃんに叱られる!』意図が不明すぎる「第2の川合俊一オーディション」を開催!?

『13日の金曜日』ジェイソンにも対抗できそうな硬~いかぼちゃ

 この日2つ目のテーマは「かぼちゃはなんであんなに硬いの?」という疑問だった。なんだ、その質問は……。はて、中の実を動物に食べられないため? だって、かぼちゃは包丁で切れないくらい硬い。だから、筆者はカット済みのかぼちゃしか買わない。品種改良を施し、柔らかい皮にできないものだろうか? そういえば、女優の田畑智子はかぼちゃを切り損ねて手を怪我したこともあったっけ。

 チコちゃんが発表した正解は、「野菜史上稀にみる過酷な環境で育ったから」であった。かぼちゃ以外に硬い野菜といえば、にんじん、ゴボウ、大根、ゴーヤ等がある。その中でも、かぼちゃは断トツの硬さだ。硬度計で測ると、1位:かぼちゃ(3.8)、2位:にんじん(3.0)、大根(3.0)、4位:ゴボウ(2.8)、5位:ゴーヤ(1.9)という結果になるのだ。1位のかぼちゃがマークした数値3.8は、なんと野球の硬球と同じ硬さ! さらに、皮の断面を顕微鏡で見るとかぼちゃの細胞は他の野菜より小さく、びっしり詰まっている。一方、ゴボウがそんなに硬くないのは意外だった。月亭方正vsモリマンの「ゴボウしばき合い対決」で、方正が「ゴボウはただの木や!」という名言を吐いていただけに。

 でも、どうしてかぼちゃはこんなに硬いのだろう? それは、原産地の環境が大きく関係している。かぼちゃの原産地はメキシコ辺りの中南米で、砂漠や熱帯地域が多い土地だ。そんな過酷な自然環境で水分や栄養分を流失させず生き抜くため、皮があんなに硬くなったと考えられるのだ。また、メキシコ中南部は高温で降水量が日本の半分と少なく、乾燥した土地である。しかも、土壌の養分も豊富とは言えない。その少ない水分や栄養分を逃さないために、かぼちゃは皮が硬くなった。砂漠に生えるサボテンはそんなに硬くないのに、かぼちゃのほうだけ硬くなったのは面白い。

 でも、かぼちゃはどれだけ水分や栄養を逃さないのだろうか? 試しに、5種類の野菜(かぼちゃ、なす、にんじん、きゅうり、大根)を番組スタッフの家のベランダで10日間放置すると、かぼちゃ以外の野菜は水分が抜けてシワシワに! しかし、かぼちゃだけは10日経ってもほぼ変化がなかった。しかも、切ると実はみずみずしいまま。過酷な環境で生き抜くため、水分や栄養分の流失防止対策として皮が硬くなった証明である。かぼちゃが甘くておいしいのは、水分と栄養分が閉じ込められているから。じゃあ、かぼちゃを切って売るスーパーマーケットはかぼちゃの良さを捨てているのか? 筆者は、カットかぼちゃばっかり買っているのに……。

 ちなみに、かぼちゃと一言で言っても種類は200以上ある。ユニークなかぼちゃは多数存在するのだ。特に驚きなのは、北海道の一部の農家でしか作っていない「マサカリかぼちゃ」だ。特徴は、尋常ではない硬さ。普通の包丁ではまったく切れず、木材を叩き割るマサカリで数回叩いてやっと割れる硬さ。1~2度マサカリで叩いても刃を跳ね返すし、チェーンソーを使ったほうが安全そうなのだ。映画『13日の金曜日』のジェイソンに襲われたとしても、このかぼちゃなら対抗できるかも? マサカリで割るのが面倒なら、コンクリートに落として叩きつけるのも手だ。まるで、硬い貝を割るカラスである。

 こんなに硬いと、動物や鳥にどうやって種を運んでもらっているのか不思議だ。あと、こうまで自衛している野菜を易々と食べる人類に対し「いかがなものか?」と思ってしまう。かぼちゃのほうも、こんなに硬くなったのに人に食べられるとは夢にも思っていなかっただろう。

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