ミス少マガを受賞した現役女子高生・菊地姫奈、コンテストで争奪戦だった
#ミスマガジン
「もう少しだけ。もう少しだけ、撮らせてください」
秋晴れの乃木坂での撮影は、所定の時間を過ぎていた。カメラマンからの延長願いにマネージャーと顔を見合わせたが、カメラマンの気持ちはよくわかった。ファインダーをのぞかなくても、被写体の17歳が撮りたくなる、表現したくなる存在だと伝わった。初めて生で見た菊地姫奈は、とても佇まいが美しい子だった。
菊地の存在が大きく知られたのは、2020年に行われたミスコンテスト「ミスマガジン2020」ベスト16のお披露目会見だった。小さな顔、意思を感じさせる目、幼い顔立ちに似合わぬ、15歳にしてフィギュアを思わせる完成されたボディー。ひと目でグラビアの逸材だと感じた。
ミスマガジンではミス週刊少年マガジン賞を獲得。この1年間で数多くのグラビアを飾り、一気にファンを増やした。10月にはファースト写真集『はばたき』(講談社)も発売。グランプリではない菊地が写真集を出せたことは、期待の裏返しといえる。
「グランプリが写真集を出せると聞いていたので、自分は出せないと思っていました。なので写真集を出せると編集さんから聞いた時、嬉しかったですし、同時に売れるのかなって不安でした」
どこかクールな印象を受ける外見だが、しゃべるとかわいらしい声が返ってくる。10月19日に誕生日を迎え、現在は17歳。一瞬、一瞬で大人びた顔とあどけなさがコロコロと入れ替わっていく。
「子どもの年齢で『子どもっぽいね』と言われるのは普通。大人の年齢で『大人っぽいね』といわれるのも普通。でも17歳の年齢で、大人っぽいといわれる今は一つの武器なんじゃないかなと思います」
茨城県出身の菊地は、幼稚園からクラシックバレエに打ち込んだ。小学生に入る頃には学校が終わると週5でレッスンに通った。母は宝塚歌劇団へ入ってほしいと願い、指導する先生からも期待を集めていた。
「どちらかというとお母さんの方が熱心で、私は子どもだったので『レッスンきついな』と思ってました。ただ、バレエの舞台に立って、表現することはすごく楽しかったです」
結局、小学5年生の時にバレエはやめてしまう。当時は子どもだったこともあり喪失感はなかったというが「今思うとグラビアでの見せ方であったりいろいろ学べたし、続けておけばよかったなって思います。今は本当に私はバレエをやってたのかなと思うくらい、体が硬いです(笑)」と少し後悔もしている。
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