オードリー若林、体を張る春日と自分の仕事の種類の違いを「HP/MP」で解説
#オードリー
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第43回目。
今回は2021年11月9日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中から、若林正恭さんが話していた「HPが減る仕事とMPが減る仕事」という部分です。
「スタジオでの仕事とロケの仕事、どっちが疲れる?」と春日さんに質問をした若林さん。「疲れ方の質は違うけど、単純に言うとスタジオのほうが疲れるよね。時間的にはロケのほうが長いんだけど、(ずっと集中しなければいけないため)スタジオのほうが疲れるね。今日のスタジオでも途中で強烈な眠気が襲ってきて……」という春日さんの言葉を聞いて、若林さんはインパルス板倉さんの「春日の仕事はHPが減る仕事だ」という言葉を引用します。
「春日の仕事はHPの減る仕事で、それはテレビを見てる人にも『HPを削ってやってるな。頑張ってるな』という風に伝わりやすい。でも俺とか若林の仕事っていうのはMPが減っていく仕事で、それはテレビで伝わらないんだよ。滑った人を呪文で蘇生させたりする仕事……若林の仕事もそうだろう?」という風に春日さんと若林さんの仕事の性格の違いをロールプレイングゲームにたとえて表現した板倉さんを「あれは秀逸だったよね」とオードリーのお2人は絶賛します。
「HPが減っているのはわかりやすいんだよね。攻撃を受けたり、『はぁ、はぁ……』ってなっていると『疲れているんだな』って思うし。RPGでもHPが減っていくと画面が赤くなったりするけど、MPが減っても色は変わらないじゃない? でも、MPがないからもう呪文は放てないのよ」と話す春日さん。
スタジオでの仕事は常に頭を回して集中をし、話を振られたらコメントをしなければならない。そんな仕事に臨むと、MPが元々少ない戦士タイプの春日さんはとても疲れてしまうんだそう。
若林さんも「あと、戦士とか勇者の戦い方は華があるんだよ。ボスと戦う時でも戦士や勇者がガンガンに攻撃して。MPを使うのは蘇生とか回復用だったりするから」とHPが減る仕事とMPが減る仕事の華やかさの違いを表現します。
「俺、振られたらしゃべるけど、基本的には『ネタを作ってるほう、作ってないほう』という話を自分からするのはもうNGにしたの。言っても誰も理解できないから。それをわざわざ自分から言うのは上品じゃないなって思って。でも、体を張っている人も『俺は体を張っている』ってすげえ自分から言うじゃない? 春日とか、出川さんとか。だから『それと一緒だよ』と思ったの。 だけどHPが減っていることは見ている人に伝わるから、それは言っていいと思うんだよね。でも、MPが減っているのは言うことじゃないんだよ。僧侶がボスを倒した後のインタビューで『いやー、今回はみんなを蘇生させるの、頑張りました』って言っていたりしたら、嫌じゃん? でも、勇者とか戦士が『いやー、行けると思って行きました』って言っていたら、それは聞き応えがあるじゃん? だから僧侶ってやっぱり華がないのよ」と僧侶タイプの若林さんは話します。
ロケで体を張り、HPを減らして頑張る春日さんとスタジオで集中し、MPを減らして周囲の力を引き出したり、フォローをする若林さんの仕事の違いが言語化されていて、とても興味深いトークだと感じました。
これはサラリーマンのお仕事でも応用ができそうなお話なので、営業やバックヤードの事務など、周りのお仕事や同僚を「これはHPが減る仕事、こっちはMPが減る仕事」とか「あの人は戦士タイプ、僧侶タイプ、遊び人……」などという風に分類してみるのも面白いかもしれないですね(笑)。
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