マツコの“サラサラ”体質とオズワルド畠中の“粘り腰”は、どちらが強いだろうか
#テレビ日記
オズワルド・畠中「あなた幼少期ジャンプとか読んでなかったですか?」
年末に放送される『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)も準決勝の進出者が先週発表され、あのコンビが通った、あのコンビが落ちたと、今年もお笑い好きの間では話題が尽きない。
で、2年連続でM-1決勝に進出し、今年も期待がかかるオズワルドが、18日の『やすとものいたって真剣です』(朝日放送)に出演していた。過去に出演した回の未公開トークが放送された形だ。
伊藤俊介と畠中悠からなるコンビ、オズワルド。これまでテレビで目立ってきたのは、どちらかというと伊藤のほうだろうか。バラエティ番組で寝坊による遅刻癖がイジられたり。妹が俳優の伊藤沙莉であることが話題になったり。キャバクラのボーイとして10年間働いていたために土下座がうまいという特技が披露されたり。CMやドラマに伊藤が1人で出ていたこともあった。バラエティに1人で出ていることが多いのも、伊藤のほうだろう。
一方の畠中は、オリジナルで長渕剛のような曲を作るという趣味・特技が披露されることはあるけれど、テレビではどちらかというと伊藤ほどは前に出ない。
そんな畠中のトークが今回は面白かった。畠中は去年、キャッチにつかまり先輩の作家と初めてガールズバーに行ったらしい。ただ、電車まで時間がなかったので、45分の1セットだけ飲んで帰ることにしたという。しかし、ボーイが提示した会計は3万8000円。高めの金額に引っかかったが、急いでいたので先輩が払いその場はすぐに帰った。
が、畠中は「さすがにおかしい」と思ったらしい。店に戻って会計の内訳を店員に聞いた。店員はさまざまな根拠を並べ立てた。会計時にはすでに46分が経過していた、サービスで出したテキーラは女の子の分のお金がかかっていた――。しかし、納得がいかない畠中はさらに店長を呼んで話を聞いた。
「僕があまりにも帰らないんで『ちょっと外で話しましょう』って。真冬だったんですけど、外で話してたんですよ」
店長は「あなたこういうお店初めてかもしんないですけど、だいたいこんなもんですよ。店のメニューよく見たら、これがいくら、これがいくらとか、システムとか全部書いてるんで、これ読んでないあなたが悪くないですか?」と、とくとくと説明したらしい。「裁判とか起こすなら、全然起こしてください」とも主張したという。
そんな店側の言い分に、畠中は反論した。
「『読んでないあなたが悪いっていうんだったら、僕がお店をつくってあなたがやってきました。入口の扉開けた瞬間に僕がバケツで水をバシャってかけます。うちこういう店なんで、って言われたら納得できますか?』みたいな話を延々として。『そもそも、いいものを提供したいという思いで店をつくったはずなのに、ぼったくりみたいなことをしてお金儲けして、ホントにうれしいんですか?』と。『あなた幼少期ジャンプとか読んでなかったですか? ドラゴンボール読んで、あなたフリーザに感銘受けて大人になったんですか? 悟空ですよね?』」
結局、店長とは3時間ぐらい話したらしい。もちろん、畠中もお金が返ってくるとは思っていなかった。では、なぜそんなにも粘ったのか。それはひとえに、悔しかったからである。「一矢報いたい」と思ったからである。
「僕は何を言ってもお金返ってこないと思ってたんですけど、でも、一矢報いたいと思って。このまま帰るのは嫌だから。真冬に僕はダウン着てたんですけど、向こうはスーツだけだったんで、なんとか風邪だけひけと思いながら」
12日の『NEWニューヨーク』(同前)のカラオケ企画では、ガッツリとラップ(BUDDHA BRAND『人間発電所』)を歌っていた畠中。アコースティックギターで長渕っぽい曲を弾き語る姿とのギャップがすごい。なんだか内に秘めたすごいものがありそうな予感。そんな男がガールズバーの店先で見せた粘り腰は、どんな酵素でもサラサラになりそうにない。
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