ティモンディでさえ29歳!元芸人「若手は体を張るルートを狙えば売れる!?」
#ロンドンハーツ
11月16日に放送されたロンドンハーツ『密室検証・こんな2人を飲ませたら…』(テレビ朝日)を見ていた時にふと気になった話がある。
ブラマヨの小杉さんと元U-turnの土田さんが飲みながら昔のお笑いを語っていた回で、土田さんが「自分が『爆笑ボキャブラ天国』(フジテレビ)に出ていたのは24歳の頃」と言っていた。今のお笑い芸人からすると相当早くテレビに出ている感じがするが、当時、若くしてテレビに出ていた芸人は少なくない。
僕もテレビ朝日で放送されていた『完売劇場』という深夜のバラエティ番組に24歳でレギュラーとなり、翌年25歳でフジテレビの『感じるジャッカル』というコント番組へもレギュラー出演を果たした。ここまで聞くと完全に僕の自慢話になっているが、何を言いたいかというと、当時は20代そこそこの若手芸人が普通にテレビに出ていたのだ。
それに比べて今の“若手芸人”の、平均年齢は確実に上がっている。
このコラムを読んでいる皆さんが見ているようなテレビに出ている若手だけではなく、まったく無名でライブでネタをやっているような芸人もかなり年齢層が高くなっているのだ。
たまに最近の若手は楽屋で健康についての話ばかりしていると笑い話として語られるが、本来これは深刻な問題で笑えるような話ではないのだ。何が深刻かというと…と、その前にまずは芸人がどのようなルートを辿ってテレビに出るようになるかを説明したい。
ステップ1:芸人になる為には。
今どきのスタンダードは芸能事務所の養成所に入るという方法。これは養成所を卒業すれば所属出来る可能性が高く、かなり楽なルートだ。ただお金がかかる。お金をかけずに芸人になるには、養成所を持たない芸能事務所が行っている定期ライブのオーディションに片っ端から、参加するという方法。これも気に入ってもらえればお金をかけずに芸人になれる。
ステップ2:上下左右の関係を作る。
先輩後輩、他事務所の芸人との交流するということ。これがなかなか難しい。横の繋がりを出来る芸人は多いのだが、先輩との付き合いを上手くできる芸人は少ない。ただ間違いなくテレビに出ている芸人は先輩に可愛がられている。なので絶対に必要。僕もこれが上手くできなくて悩んだ時期があった。これが上手くいくとライブなどでMCにいじってもらえたり、話しを振ってもらえたりするのでお客さんがファンになってくれる可能性が高くなる。
ステップ3:ライブで目立つとマネージャーの目にとまる。
ライブで確実に笑いをとったり、ファンが多いという噂になるとマネージャーの目にとまり、テレビのオーディションに参加できるようになるのだ。オーディションを受ける芸人が多ければそれだけ受かる可能性が高いから事務所としてはどんな芸人でも参加させたいと思うところだが、最近はテレビ局側から人数制限をかけられることがあるらしい。なので制限がかけられたときに目立っていたほうが有利なのだ。なのでライブである程度実力を見せていかなければならない。
ステップ4:オーディションに受かってテレビ番組に出演する。
これは言わずもがな。テレビ番組に出演し、運を味方に出来れば売れっ子まっしぐらになる。売れっ子にならなくとも「あれ? なんかの番組で見たことあるな」程度にさえなってしまえば、それだけ場数を踏んでいるという事なのでM-1などの賞レースに出たときには場数の差で勝つ可能性が高くなる。
簡単に言うとこのシステムなのだが……なんと! このシステム以外の売れるルートを見つけたのだ!
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