小室圭さん、眞子さん「ニューヨーク77枚の写真」のネタ元は“関係者”か
#週刊誌スクープ大賞
本田圭佑、杉良太郎、冨永愛らの海外への貢献
ところで、有名人でカネもザクザク入ってくるのに、人知れず、ボランティアなどに身銭を切ったり、難民救済に力を貸している人というのは、数は少ないがいるようだ。
海外の映画俳優などは、難民救済や人種差別反対を堂々と発言する人は多くいる。
日本では、そういういいことは人に隠れてやるものだという“偏見”が強いのか、表立って「私はこういうことをやっている」という有名人は少ないように思う。
そこで、ニューズウイーク日本版が、「世界に貢献する日本人30」という特集を組んだ。
本来、こういう特集は週刊誌でもっとやっていいはずだ、と思う。
トップはサッカーの本田圭佑(35)。彼とカンボジアのプノンペンで食事をしていると、
「カンボジアを助けてくれて、本当にありがとう」
という声をかけてくる現地の人が多くいるという。
本田がサッカーカンボジア代表の実質的な監督になったのは2018年8月。FIFA(国際サッカー連盟)が定める指導者ライセンスを持っていないため、また、選手を続けながらだったため、当初は本気なのかと疑問視されていたそうだ。
だが本田は結果を出した。
19年のW杯2次予選で同国史上初の勝ち点を挙げ、東アジア版の五輪で初めてベスト4に進出した。
カンボジアサッカー協会から高く評価され、契約を23年まで延長したという。
私はサッカーに詳しくないが、長い内戦で経済成長が遅れ、東南アジアの他国にコンプレックスを持っていたカンボジアの国民に、サッカーを通じて誇りを取り戻すことを、ACミランの元10番が来てくれ、手を取って教えてくれるのだから、カンボジアの若者は喜んだだろう。
本田は協会から報酬を得ていない。渡航費や滞在費を協会が負担しているだけだそうだ。
本田のいい分がカッコいい。
「経済的に発展途中のカンボジアからお金をもらうという発想はない。自分の中でこの活動はボランティアの一環なんです」
カンボジア代表で得た勝利ボーナスはすべて寄付している。
貧困問題にも関心を持ち、慈善団体・国連財団の「青少年のための国際的な支援者」も務めた。
本田のやり方が極端なこともあって批判もあるというが、それぐらいじゃないと前には進まない。
彼の目標は23年にカンボジアで開かれる東南アジア競技大会で優勝することだという。応援したくなるではないか。
俳優の杉良太郎には里子が152人、私財を数十億円以上も注ぎ込んでいるそうだ。
歌手デビュー前から刑務所や老人ホームへの慰問を始め、国外では27歳から活動を始めたという。
バングラデシュで約50の学校建設、ミャンマーでは孤児数百人の食事の世話や救急車の寄付。中でもベトナムとのつながりは長い。
戦争で荒廃したベトナムで、食べられない人たちに、自ら市場でニワトリや豚を買い、小屋を建て、それらを育てて食べるだけではなく、売ったカネでミシンを買い、自活できる道を作っていったという。
海外の興行はすべてチャリティだそうである。
資産を抵当に入れてカネを借りた。自分の身体を担保にして1億円貸してくれと直談判したこともあったという。
その国へ行って、自分の目で孤児院や盲学校の状況を見ると、「俺が援助する」となるのだそうだ。
カネを稼いで、飲み食いや女に蕩尽する芸能野郎が多い中で、杉さまの生き方は異質であろう。これを読んで、杉良太郎を見る目が変わった。
冨永愛というモデルがいる。39歳だそうだ。トップモデルの彼女が、近年積極的に取り組んでいるのが、社会貢献活動だという。
ジョイセフの主催する「MODE for Charity」の親善大使としてザンビアを訪れた。アジアやアフリカ、中南米で、性と生殖や女性の健康にフォーカスしたプロジェクトを実施している。
その活動に共感した富永は、11年にアンバサダーに就任した。
ザンビア、タンザニアなどに行ったそうだ。
冨永はこういう。
「人間が環境に及ぼす影響は目に見えて分かる。つまり人間が地球を変えることができてしまっている。そう考えると地球って小さいし、アマゾンの森林が減少していることやアフリカで子どもが飢餓で亡くなっていること、いまだにどこかで戦争が続いていることが、身近な問題だと感じられると思う」
彼女の影響で、ジョイセフの活動を知る20代、30代の若い人が増えているそうだ。
30人全員は紹介できないが、こういう日本人がいるということを知って元気が出る。私も何かしようと思う。週刊誌も不倫ばっかりやってないで、たまにはこういう元気の出る特集をやるべきだと思う。
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