キンプリ、ホンダCMに起用は吉か凶か 平野紫耀と木村拓哉の共通点
#CM #King & Prince
11月から放映されている自動車メーカーHONDAの新企業CMシリーズ「HONDAハート」。本CMにはジャニーズアイドルである「King & Prince」が出演中である。これまでHONDAが開発した車、バイクそしてジェット機までも勢揃いする壮大なCMであるが、これが好評をえているようだ。
「これまでHONDAの企業CMではあえて、タレントを使わないという手法をとってきました。初めてのキャスティングがジャニーズアイドルということで、批判の声も予想されましたがこれが意外と大ハマリ。ファンはもちろんのこと、往年の自動車愛好家からも『悪くない』という声が聞かれます。もちろん彼らの知名度を用いて、ワイドショーなどの出演も続きました。CM業界からも安直にキンプリの楽曲をタイアップにすることなく、彼らを出演者としてだけ起用したこだわりへの評価は高いです」(広告プランナー)
同じく自動車メーカーのTOYOTAの企業CMシリーズ「トヨタイムズ」には香川照之が出演中。そのライバルメーカーであるHONDAがキンプリを起用した理由を探ってみると、納得の対比が見えてくる。
「メンバーである平野紫耀は19歳の頃から愛車のベンツを乗り回すなど“根っからの車好き”であるということが企画の中心にあります。マーケティング用語としての『Z世代』といえば、現在30代以下の世代は車や乗り物自体に興味が薄れてきているのが特徴で、そうした層への購買を促すことが現在の広告活動の必須要件となっています。そこで、Z世代の象徴ともいえる彼の“車好き”というスタンスを見せることはHONDAの訴求したい世代とも完全に合致している。香川照之も“車好き”として有名ではあるものの、残念ながらおじさん世代に訴えかけるだけの暑苦しいメッセンジャーとなっています」(前出・広告プランナー)
ちなみにジャニーズの先輩のお歴々を振り返ってみたところ、車との縁は切っても切れない。まず筆頭に上がるのがは“元ジャニーズの長男”近藤真彦だろう。「HONDAハート」でツインリンクもてぎを訪れ、スーパーカーであるNSKに大興奮する平野紫耀の姿はプロのレーサーとしても活動する近藤の姿がオーバーラップする。
もうひとり、忘れてはいけないのが、平野紫耀らと同じく「車好き」であることを公言してきた木村拓哉。彼は1994年から出演したTOYOTA「RAV4」のCMが一世を風靡し、一時期は品薄になってしまうほどの社会現象を巻き起こした。現在ではNISSANの企業CMのイメージキャラクターをつとめている。
「時代は流れてHONDAの現在の主力商品は、電気自動車である『HONDA e』や軽自動車。24時間のメインパーソナリティをつとめるなど、クリーンかつ優しいイメージがあるキンプリはそうした車種のイメージ向上にも一役買ってくれるは間違いないでしょう」(CM演出家)
YouTubeで今後も継続的に動画配信されていく「HONDAハート」。新時代のメッセンジャーとして、キンプリがどういった表情を見せてくれるか楽しみだ。
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