INIとBE:FIRSTの同日デビュー対決、「INIの勝ち」と言い切れない裏事情 一方のなにわ男子は…?
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人気オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したボーイズグループ・INI(アイエヌアイ)のデビューシングル『A』(2021年11月3日発売)が、初週50.8万枚を売り上げ、2021年11月15日付の「オリコン合算週間シングルランキング」で初登場1位を記録した。
同じく11月3日にデビューしたのが、オーディション番組『THE FIRST』(日本テレビ、Hulu)の合格者で結成されたボーイズグループ・BE:FIRST(ビーファースト)だ。彼らもシングル『Gifted.』を発売したが、こちらは初週売上19.4万枚で、オリコン合算週間シングルランキング初登場2位だった。
オーディション発のボーイズグループによる同日デビュー対決は“INIの勝利”で終わったかに見えるが、必ずしもそうとは言えないかもしれない。というのも、2021年11月15日付の「週間デジタルランキング」ではBE:FIRSTが1位で、INIは4位。「週間ストリーミングランキング」でもBE:FIRSTが1位で、INIは2位だったのだ。
「つまり、より多く“聴かれている”のはBE:FIRSTの方で、CDがより多く“売れている”のがINIと言えるのです。合算ランキングだけで“INIが勝った”と判断するのは、早いと思います」(レコード会社関係者)
CD売上とストリーミングランキングとで結果が逆になった背景には、CDの“特典”が関係しているという。
INIとBE:FIRSTのCDには、それぞれ抽選で当選すると参加できるオンラインイベントの特典がついている。CDに封入されている「シリアルコード」で抽選に参加することができ、その抽選のためにCDを複数枚購入するファンも多い。
「CD封入のシリアル特典は、アイドル系グループであればもはや常識ですが、今回の両グループに関してはレギュレーションに差がありました。INIは応募期間が2回に分かれていて、1回目で落選しても2回目に応募できる形式。一方、BE:FIRSTの方は1回だけの抽選の一発勝負でした。
つまりINIは、2回目の抽選のためにCDをより多く購入していたファンがいた可能性が高いということなんです。ストリーミング再生などではBE:FIRSTの方が上なのに、CDの売上ではINIが2倍以上になっているのは、このシリアルイベントの抽選方式の違いが原因だと推測できます」(同)
ちなみに、少し遅れて11月12日にデビューしたジャニーズグループ・なにわ男子のシングル『初心LOVE』にも、オンラインイベントに参加するためのシリアルコードが封入されている。しかし、こちらは抽選ではなく、対象商品3形態を1枚ずつ購入すれば、抽選なしで誰もが視聴できるレギュレーションとなっている。
「INIやBE:FIRSTには、ファンとメンバーがオンラインでトークできる特典もありましたが、なにわ男子の特典はスペシャルイベントの視聴のみ。特典の内容がかなり異なっているので、簡単比較するのは難しいですが、3枚買えば必ず参加できるというのはファンにとっては安心ですよね。そういう意味では、なにわ男子のほうが良心的でしょう」(同)
特典のシステムで1位を獲得したINI、ストリーミングに強いBE:FIRST、そして良心的でファンに優しいなにわ男子。CDが売れない時代のボーイズグループ戦争は、熾烈を極める。
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