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韓国の給食でロブスター!?「レジェンド給食」がおいしいと日本でも話題に

韓国の給食でロブスター!?「レジェンド給食」がおいしいと日本でも話題にの画像1

 最近、ツイッターである投稿が話題となった。「娘が韓国来て給食大好きになった理由がよくわかる」という、ある日本人女性の写真付きの投稿だ。投稿者の女性は「日本の給食については私自身も大好きですし、美味しかった記憶しかない」とした上で、「娘は偏食も多く給食が嫌で学校に行きたがらない日もあった程なので、韓国に来てからの変化に驚いています」と綴っている。

 韓国で子供を学校に送っている日本のユーザーからは、「親の試食会ないんですか?」「うちの子も給食お代わりしているらしい笑」など高評価が殺到。一方で、韓国のユーザーからは「私が小さかった頃はひどかったのに笑」など、自虐的なリプライがところどころで見受けられた。

 ところで、韓国では近年、「レジェンド級給食」という見出しで、いくつかの学校の給食メニューがメディアによって報じられたことがある。ここで紹介していきたいのだが、まず一般的な給食は以下の画像のような雰囲気となるそうだ。

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 さて、レジェンド給食シリーズには、坡州中学校と世景高等学校(高校)のそれがある。同給食を担当したのは、2016年に韓国・教育部長官賞を受賞した“スター栄養士”のキム・ミンジ氏だ。キム氏は今年に入って各校の給食担当を退職しているが、受験などにストレスを感じている学生たちに思いを馳せ、「ご飯の時間くらいはストレスなく幸せでいてほしかった」と、レジェンド給食を担当した栄養士生活当時を振り返っている。

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 キム氏がてがけた給食のなかでも、特別食の日の給食は高級レストラン顔負けである。なかでも韓国で大きな話題となったのは、「ロブスター&パスタセット」。サラダや付け合わせもとてもおいしそうである。キム氏らは普段の献立の時に少しずつ節約。学校側と協議しながら、一定期間ごとに特別食を用意していたそうだ。特別食に日には学生たちの足取りも軽く、とても幸せそうだったという。

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 興味深いのが、韓国では給食の食材供給会社を、保護者が直接決めるという動きも活発化してきている。例えば、ソウル市衿川区庁では11月11日、学校給食の材料のひとつである米の供給会社を決定するための品評会が行われた。同イベントには保護者や学校関係者がともに参加。書類評価と現場審査を通過した6企業のなかから、最終的に上位4企業が選定された。

 また韓国ではこれまで給食の質をあげるために、自動や学生たち自身が戦ってきたという“歴史”もある。いわゆる「不実給食撲滅運動」(不実給食=誠実でなくまずい給食)だ。14年には、ソウル市内にある高校およそ10校の学生たちが集まり、不実給食の実態を暴露。メディアがこれを問題視し国民的な関心毎になった。その後、釜山市でも約500人の学生が不実給食を反対し争議を起こしたことがある。その他にも、学校給食の状況を共有する学生掲示板が数多く存在している。

 日本ではヴィーガンや食品ロス削減のコンセプトが取り入れられたり、また地元のシェフたちが考案したメニューが人気を博すなど、給食関連のポジティブなニュースが報じられている一方で、不実給食に対する“反乱”はあまり表面化していない印象だ。日韓の給食文化がどのように発展を遂げていくのか。特に子供を育てる日韓カップルたちにとって、とても気になる話題となりそうだ。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/11/17 08:00
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