タッキーは挨拶重視?ジャニヲタ男子に聞く「どうやったらジャニーズに入れるか」
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ジャニーズアイドルになりたい男子、息子をジャニーズに入れたいママさん必読!
「元祖ジャニヲタ男子」にして、『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者であり、自らもオーディションを受けた経験のある霜田明寛さんに“ジャニーズJr.になる方法”を教えてもらいました。
ジャニーさんはオーディション会場に朝からいた!
幼少の頃からSMAPやKinki Kidsが大好きでジャニーズアイドルに憧れ、18歳でジャニーズJr.オーディションを受けたことがある霜田さん。受けたのは、ジャニー喜多川前社長がご存命、ご活躍の頃の貴重なオーディションだ。
ーージャニーズJr.になりたい場合は、まずはジャニーズ事務所に履歴書を送って連絡を待つという話をよく耳にしますが、実際そのとおりの流れなんでしょうか?
霜田明寛さん(以下、霜田):基本はそうですね。僕は高校1年生くらいから1年に1度のペースで履歴書を送っていて、大学に入学した年、4通目の履歴書を送ったらオーディションに呼んでもらえました。
ーー4通目でやっと呼んでもらえた理由とは、何だと思いますか?
霜田:番組の企画オーディションだったので規模が大きかったことと、勝手な推測ですけど、早稲田大学の現役大学生だったことが大きいのかなと。当時、ジャニーズでは嵐の櫻井翔さんが慶應義塾大学卒業直後で、大学生ジャニーズは今より稀少でしたし、応募する年齢層としても珍しかったのでは。カメラオーディションのときも、僕が『早稲田大学1年生』って言ったら、その瞬間だけジャニーさんがこっちを見てくださったので、ジャニーさんを惹きつけたのが『早稲田大学』だったんだろうなと。本当にわかりやすくバッて見てくださいましたからね、悲しいくらい一瞬でしたけど……(笑)。
ーーそれは切ない。オーディション当日のことを詳しく教えて下さい。
霜田:2004年7月にテレビ東京のバラエティ番組『Ya-Ya-yah』の公開オーディションがあって、それに履歴書を送って、面接の通知がきました。テレビ東京のスタジオに午後1時半に集合して、解散は午後5時くらいでしたね。やったことは振付師さんから曲に合わせたダンスの振り付けを教わって、マスターして踊って。その後は一芸できる人はやって、最後にカメラテスト。全部で400人くらいが会場にいましたかね。そのオーディションに受かった中にはHey! Say! JUMPの山田涼介さん、Snow Manの阿部亮平さんと深澤辰哉さん、A.B.C-Zの橋本良亮さんなどがいます。山田さんは翌々月の9月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で関ジャニ∞のバックで踊っていたので、それを見て僕は勝手にショックを受けたりしてました。
ーー錚々たる顔ぶれですね。ジャニー喜多川社長がどのように少年たちを審査されていたか覚えていますか?
霜田:ジャニーさんはわりと早い時間から会場にいらっしゃって、メモとペンを持ちながら1人で場内を歩いていらっしゃいました。もちろん最後まで『私がジャニーです』といったような挨拶もされなかったので、ジャニーさんのことをわかってなかった子もいっぱいいたと思います。今考えると、振付師さんからダンスを教わった子がそれをマスターするまでの成長ぶりなど、進化の過程や伸びしろなんかもしっかりチェックしていたのかなと。その子の1日での伸び方を見て、その努力をジャニーズ事務所に入ってから続けることができる人かどうかを判断しているんじゃないかなという気はします。最初からダンスが上手とかではなく、半年、1年でこんなに伸びたみたいな。その伸び幅が大きい人を予想していたといいますか。
ーーその後、惜しくもジャニーズ事務所に呼ばれることはなかったという霜田さんですが、19年8月に『ジャニーズは努力が9割』という書籍を出版するなど長年ジャニーズを研究してきた中で、どのような人物がジャニーズJr.になれると思っていますか?
霜田「うーん……。こういった取材を受けておいて恐縮なのですが、僕のような人間が『こうです』と言えるくらいわかりやすくないからこそ、ジャニーズは魅力的なんじゃないかというふうに思っていまして。ジャニーズの選考のエピソードはたくさんあるのですが、かなり“偶然性が高い”選び方というか……。有名な話でいうと、赤西仁さんが1回落ちたあとにバッジを返す時に話しかけたのがジャニーさんで『YOU、残っちゃいなよ』と言われたというものがあるんです。けど、いわゆる一般企業の選考であれば、1回落ちた人間を社長といえど独断で復活させるなんてなかなかないですよね。それくらい謎なエピソードがたくさんあって、だからこそファンはどういう人が選ばれるのかワクワクする部分もあるんじゃないかと。
ーーたしかに、ジャニーズの面接のエピソードは枚挙に暇がないですよね。
霜田:ただ1つ言えるのは、その時点の完成形をとる試験ではないと思うんです。少なくともダンススキルがある子から順に受かっているわけでもないですし、なんなら顔が良い子順でもない。ジャニーズファンはご存知でしょうけれど、オーディションの時には、一見さえなかった子がデビュー後はすごくキラキラしていたり。その“伸び幅”にファンは魅力を感じて、応援したくなるものだと思うので。(改ページ)滝沢秀明副社長が“大切にするもの”とは?
ーーあと、ジャニーさんは、大事なのは歌やダンスのスキルなどではなく「人間性とやる気」だと公言されています。それも踏まえてジャニーズが求める人材とはどのようなものだと考えますか。
霜田:ジャニーさんは『態度を急に変える子はダメ』とおっしゃっています。TOKIOの松岡昌宏さんが面接の時にふてぶてしかったものの、ジャニーさんの正体を知っても態度を変えなかったのが評価されたという話がありますが、ヤンチャな子でもその子の中に一貫性さえあれば別に大丈夫、というのはあると思います。あとは確かに初めから歌やダンスはうまくなくていいとインタビューなどで話されていますが、人間性が素直でやる気があれば、技術面の成長もきっと早いでしょうし、そういった意味では理に適っているのかな、と。
ーー現在はきっと、滝沢秀明副社長がジャニーズJr.発掘を担っていらっしゃるんですよね。
霜田:滝沢さん対策として唯一できるとしたら……。滝沢さんは過去のインタビューでアイドル時代、Jr.がテレビ局の人に挨拶しなかったときに、ジャニーさんに『YOUに10あげるから1返しなさい』と怒られた、その1とは挨拶のことである、といった話をされているので、きっとその伝統は重視されていると思うんです。だから月並みな話にはなってしまいますが、『きちんと挨拶する』はオーディション対策としては大事だと思います。
ーー最後に、ジャニーズアイドルになりたい少年たち、そして、我が子をジャニーズに入所させたい親御さんにアドバイスをお願いします!
霜田:オーディションの終わりに『ここにきた時点で全員研修生です。必要があったら呼ぶので待っててください』って言われたんです。だから僕は、今でもジャニーズからの呼び出しを待ってるんです(笑)。
ーーそれはうれしい言葉ですね!
霜田:連絡はきていませんが、つまりは、ジャニーズのオーディションは『受けた人はみんなジュニア』くらい愛情に溢れたものだと受け取っています。だから、とりあえずオーディション現場に行けさえすれば、たとえ落ちたとしても人生はきっと変わるんじゃないかなと。僕自身もそうでした。他の芸能事務所だとオーディションの審査料を取ったりレッスン代を取るところもありますけど、ジャニーズはオーディションもレッスンもすべて無料。すごく優良で若者の可能性を信じている事務所なので、まずは履歴書を出してみるのはアリなのでは。僕も一生、山田涼介さんの同期になりかけたと言い続けようと思ってます(笑)!
霜田明寛(しもだ・あきひろ)
東京都出身。1985年生まれ。ジャニーズに憧れ、自身も18歳の時にオーディションを受けた経歴を持つ。2009年に23歳で、当時初めて「ジャニヲタ男子」としてメディアに紹介される。現在は執筆活動のほか、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン”『チェリー』の編集長を務めている。
『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)
自身の経験からジャニーズでは“努力”が重要と分析。中居正広、木村拓哉など16人にスポットを当て、どういった努力をしてきたのかを解説しているジャニーズファン必読の一冊。
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