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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 囲碁将棋が体現「ポストM-1時代」のブレイク
賞レースで優勝しなくても売れる!?

囲碁将棋、マヂラブも心酔する芸人が体現する「ポストM-1時代」のブレイクとは

月に20万円あればいい、でずっとやってきた

マヂラブも心酔する芸人・囲碁将棋が体現する「ポストM-1時代」のブレイクとはの画像3
写真/石田寛

ーーどういう方向性で自己プロデュースされているんですか?

文田:地味な自己プロデュースといいますか。ちょっとおしゃれっぽいみたいな雰囲気があればいいかな、と(笑)。YouTubeも10年後に見ても恥ずかしくない、デジタルタトゥーにならないように……とは思ってますね。

ーーモーニングルーティーンとか鞄の中身とか、いわゆる“YouTubeあるある”はやらないということですか?

文田:モーニングルーティンもおしゃれに撮ってたらいいと思うんですけど。例えば自撮りしながら上半身裸でゴールデン街を駆け抜けるとか、そういうのは嫌だなって。

根建:元々ないだろ(笑)。

文田:「駆け抜ける」系もしっかり絵コンテとか作ってやってたらいいんですけど。毎日なんか上げなきゃって徐々に雑になるくらいならやりたくないと思ってます。

ーーお二人はこれまで「焦る」ことはなかったですか?

文田:正直ちょっとはあったよね。

根建:でも元々二人とも実家に住んでた時期があって、危機感っていうのはなかったんですよ。正直貧乏もあんまりしたことなくて。でも実際本当に食えないみたいな人ってあんまりいないじゃないですか。そういう経験したら違うのかもしれないですけど、ずっとなんとなく食えてるっていうか……表現難しいんですけど。食えてるか食えてないかでいってしまえば食えてきちゃったんですよ。でもそれって売れてる・売れてないとは違う次元の話で。

文田:それでも20代はやっぱり貧乏だったかな……。

根建:ああまあそうね。一緒に住んでたし。

文田:今でも「月に20万以上いらないな」って価値観で生きています。20万あればいいなって。

根建:20万は嬉しいですね。

ーー以前タイタンのキュウさんにインタビューした時に同じこと言ってました。「ずっと20万円ほしい」って。

根建:20万ってやっぱすごいですよね。

文田:でも普通に言ったら足りないですよね。20代での価値観がそれで、今も継続しちゃってる。

マヂラブも心酔する芸人・囲碁将棋が体現する「ポストM-1時代」のブレイクとはの画像4
写真/石田寛

ーー20万あれば食うには困らないが何もかもに困る、みたいな。

根建:めちゃくちゃ働けば20万もらえるんですよ、吉本も。死ぬほど働けばですけど。それでずっとやってきたので。少額だけど出れるライブがたくさんあって、そういうライブに死ぬほど出て、それを40歳近くになった今選ぶようになった感じですね。一時期は何でもかんでもライブに出てました。

文田:今のギャラはいえないですけど、十数年前とかは月ライブ60本くらい出て5万3000円だったりとかしましたよ。交通費なしで、結局交通費とか考えたらマイナスみたいな。職業フリーターですよね。フリーターでちょっとたまに舞台出ちゃう人みたいな。それに比べたら今はもうありがたいくらいです。あの時の労力の半分以下だと思うし。あの頃はライブ60本出て、単独ライブあったら深夜ずっと稽古してそのままバイト行って……みたいな生活を送っていたので。

根建: 井上尚弥みたいに年間一試合で済む人もいれば、4回戦ボクサーは1か月に何試合もしなきゃいけないじゃないですか。そういうことだと思います。

文田:井上尚弥とかホタテ漁師とかそういうもんだと思います。ホタテ漁師も一回収穫してそれで終わりじゃないですか。

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