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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 太田光の“選挙特番”は本当に暴走だったか?

爆笑問題・太田光の“選挙特番”は本当に暴走だったか?

 まとめると、選挙番組に出演してNG発言を連発して炎上している……というのは僕からしたら間違いだ。

 そもそもこの番組のチーフプロデューサーは番組が始まる前に「政治家と言葉を介して向き合える、唯一の芸人さんである太田光さんをスペシャルMCに迎え”私たちのミライ”を忖度なく問います」と言っている。『忖度なく』その通りになったでは無いか。一人の芸人 × 国民として意見を延べ、納得いかない点は正直に反論し、政治家という存在に怖気ず、素のままに質問をぶつけている。答えていないのは政治家の方だ。

 政治に興味がない若者が多いのは事実だ。駅前で朝から演説する政治家、一日に何度も何度も近所を回る選挙カーから流れる所信表明、明るい未来への約束が笑顔と共に飾られているポスター、世の中を変えていくのは国民自身という主張と、自分の一票では世の中は変わらないという人間の間には簡単に埋まらない距離があるのは事実だ。しかし、こういったエンタメ的要素を通じ、

 少しでも政治に興味を持つ人間が増えるのはとてもプラスだと思う。甘利氏に述べた“戦犯”なんてワードを聞いたら、この人は何故こんな風に言われているんだろうと興味が沸き、甘利氏を調べる若者もいるかもしれない。そんな事の積み重ねが、結果的に若者の政治離れを防いだり、投票率の向上に繋がる。「政治に興味が無い人でも見れる選挙特番」を引き続き作って欲しい。もっとブラッシュアップし、若者から大人まで政治に無頓着な人間を視聴者に出来れば最高視聴率間違いなしだ。

 炎上した段階ですでに良い成果が出ているということなのかもしれない……。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2021/11/06 08:00
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