『関ジャム』B’zの「ultra soul」問題! 宇多田、スピッツ、ミスチル…レジェンドたちの“最強ベスト10”が薄味過ぎた?
#宇多田ヒカル #B'z #Mr.Children #関ジャム #スピッツ
10月27日に『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)のゴールデン2時間スペシャルが放送された。今回行われたのは、Official髭男dism、宇多田ヒカル、スピッツ、あいみょん、嵐、Mr.Children、DREAMS COME TRUE、B’z、星野源の名曲ベスト10を発表する「関ジャムJ-POP史 プロが選ぶ 豪華アーティスト9組の最強ベスト10」と題した特別企画だ。
スピッツ、ドリカム、ミスチル、B’zといったベテラン勢は、膨大な曲の中から10曲に絞る楽しさがある。でも、あいみょんやヒゲダン等はそうじゃない。言い換えると、関ジャニ∞世代(アラフォー)以外のリスナーへアピールするラインナップでもあるわけだ。78年生まれの筆者は、同じ企画でサザンオールスターズや松任谷由実、はたまた筒美京平や小室哲哉のランキングも見てみたいと思った。
デビュー曲と今年リリース曲が同時に支持を集めた宇多田ヒカル
今回の宇多田ヒカルのランキングは、以下である。
1位:Automatic
2位:First Love
3位:traveling
4位:One Last Kiss
5位:真夏の通り雨
6位:Beautiful World
7位:初恋
8位:Be My Last
9位:光
10位:SAKURAドロップ
彼女の活動を振り返ると、歌声がデビューからまったく変わっていないことに驚く。ちなみに、1stアルバム『First Love』の売上げは767万枚。当時、宇多田の登場とともに日本でもR&Bが大量生産されたが、「Automatic」はそれらとは明らかに違った。
特筆すべきは、時代時代の流行に合わせてちゃんとアップデートしてきたこと。ある程度キャリアのあるミュージシャンで集計を取ると、票は初期に集まりがちだ。でも、彼女に関しては、デビュー曲「Automatic」と、今年リリースの「One Last Kiss」がランキングに同居しているのだ。やはり、文句なしの才能と言える。あと、母の藤圭子が亡くなってから暗くて重い曲が増えた印象が宇多田にはある。
やはり、初期の輝きは眩しい。洋楽をそのまま歌ったかのような楽曲群は1stアルバムに限定されており、次第に邦楽のフォーマットに落ち着いたというのが宇多田への印象。「Automatic」「First Love」を歌っていたのは、彼女が15歳の頃だ。なんと、今の芦田愛菜より年下である。「First Love」における“だはー”だけで只者じゃない雰囲気があったし、小室哲哉が敗北を実感した「Automatic」はまさに衝撃だった。結果的に、今回のランキングはこの2曲のワンツーフィニッシュで終わっている。「Can You Keep A Secret?」「Movin’ on without you」「COLORS」といった有名曲が余裕で漏れているのも恐ろしい。
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