新庄剛志、日本ハム監督に抜擢!「話題先行でOK」のチームカラーとファンの気質
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栗山英樹監督が退陣する日本ハムファイターズの次期監督に、OBの新庄剛志が抜擢されることが決まった。一時はOBであり、日本代表監督として東京五輪で金メダルを獲得した稲葉篤紀が有力視されていたが、稲葉はGMに就任。10年間続いた栗山体制は終わり、稲葉-新庄体制で再スタートを切ることになった。
「新庄というと、とかくパフォーマンスや突飛な言動ばかりに注目が集まりがちですが、阪神時代には野村克也、メジャーではボビー・バレンタインの薫陶を受け、日米を股にかけて活躍した実績は本物。外野守備では1球ごとに細かくポジショニングを変えていたというほど、その野球観は緻密です。敬遠の球を打ってサヨナラヒットにしたり、オールスターでホームスチールを決めたり、2006年のシーズン初めに引退宣言して、その年に日本一になったりと、勝負師としてのセンスも抜群。コロナで沈滞ムードの球界に喝を入れるには恰好の存在です」(野球ライター)
2019年には突如、現役復帰を宣言してトレーニングを開始。昨年のトライアウトに挑戦するも、どの球団からも誘いはなかったが、次なる“新庄劇場”の舞台は「監督」だった。
「日本ハムは2023年に新球場がお披露目になる予定で、その目玉として新庄のネームバリューが欲しかったということでしょう。日本ハムは母体が食品企業で、消費者とダイレクトに向き合うだけに、監督選びも独特。イメージが非常に重要で、監督は代々、ソフトなイメージの人物ばかりです。稲葉には過去に女性絡みのスキャンダルがあり、それも監督就任を遠ざけた一因かもしれません」(週刊誌運動担当記者)
ただし、新庄が引退したのは、先述の通り2006年のこと。引退後はタレントのようなことをしたり、ビジネスを展開したり、バリ島に移住したりと、野球の現場から離れており、いきなりの監督起用には不安要素が多い。それでも新庄にお声がかかったのは、日本ハム特有の事情からだ。
「メジャーで監督を選ぶ際、決め手となるのは『チームを優勝に導けるかどうか』の一点だけ。しかし日本球界では、現役時代の実績、人気と知名度が非常に重要視されます。とりわけ日本ハムは、斎藤佑樹、ダルビッシュ、大谷翔平、清宮幸太郎、吉田輝星など、新人を獲る際に実力と同じくらい人気を重要視するチーム。フロントの“幅広い層に愛される”というビジョンが明確で、能力と同レベルで人気や知名度が考慮されるチームカラーが監督選びにも現れました。
チーム内には現在、全国区の選手がおらず、おそらく一番有名だったのはユニフォームを脱いだ斎藤佑樹。もう一度ファンにアピールするために、新庄はうってつけの存在です。日本ハムはファンの気質が穏やかで、新庄がかつて在籍した阪神のように、結果が出なくてもすぐにボロクソに言われることがないので、非常にやりやすいのでは」(フリーのスポーツジャーナリスト)
もしかしたら「代打・オレ」が見られるかも? 今季は5位に終わった日本ハムだが、来季は台風の目となりそうだ。
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