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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『有吉ゼミ』も…激辛グルメの危険性を医師が警告

『有吉ゼミ』も…バラエティで人気の「激辛グルメ」が人体に与える危険性を医師が警告「致死量は激辛ソース一瓶」

ビートたけし『スーパージョッキー』の熱湯風呂を回顧して…

 では、食後に体調を崩した場合はどういった処置が必要になってくる?

「カプサイシンの成分が一度吸収されてしまうと、それを解毒する方法はあまりありません。そうなると、できることは対症療法になります。下痢をして脱水になったら、それを補うために点滴をする。胃腸の症状が出た場合は、それに応じた対処をする。お尻がヒリヒリしたら、粘膜面を保護するために軟膏を塗る。出てきた症状にどうリアクションするかという話で、摂取したカプサイシンそのものを取り除くことはできないんです」(前田医師)

 激辛料理を無理に食べることで人体に及ぼす悪影響は明白だった。なのに、「激辛グルメ」企画が姿を消す気配はない。現在のこの流れを、前田医師はどう考えているのだろう?

「激辛企画が過剰なブームになるのはあまりよろしくないと思います。正直に言うと私も昔はビートたけしさんの『スーパージョッキー』(日本テレビ系)でやっていた熱湯コマーシャルを面白おかしく見ていました(笑)。だけど、ああいうのを真似して大やけどする人がいたら大変。『激辛グルメ』企画も同じです。『辛いものを食べてみた』という動画をアップするYouTuberはいますし、激辛料理を売りする飲食店もありますよね。バラエティは専門家の監修のもとで行っているはずなので一線は越えないでしょう。でも、一般人がノリで行うとそうではないことも。ちゃんと常識で考えれば、いきなりタバスコ一本を入れてしまうなんて無茶はしないと思うんですけどね」(前田医師)

 なるほど、常識が常識でなくなっているいまの社会も不安要素のひとつか。だからこそ、昨今の「激辛グルメ」ブームは心配だ。

日刊サイゾー

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にっかんさいぞー

最終更新:2021/11/08 18:00
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