NHK『おかえりモネ』、朝ドラ史上9年ぶり大不振の要因やいかに?「坂口健太郎が他局に…」
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NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(清原果耶主演)が10月29日に最終回を迎えた。一部のファンの支持を得ていたものの、視聴率に関していえば朝ドラ史上9年ぶりの不振で終わってしまった。
同作は宮城県気仙沼の亀島で生まれ育ったヒロイン・永浦百音が気象予報士を夢見て猛勉強に励み、3度目の受験で合格すると、気象情報会社に入社するため上京。テレビの情報番組の気象キャスターにまでなったが、地元で気象情報を提供したいとの思いで、会社に籍を置いたまま帰郷。しかし、地元では利益を上げるような成果が出せないまま、不完全燃焼でドラマは終了した。
朝ドラは2013年前期の『あまちゃん』(能年玲奈=現のん=主演)が社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなり、以後、ブームが到来。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発出の影響で途中、撮影、放送が中断した20年前期の『エール』(窪田正孝主演/ヒロイン=二階堂ふみ)まで、ほとんどの作品で平均視聴率は20%(ビデオリサーチ調べの世帯視聴率、関東地区/以下同)を超えていた。大台に乗らなかった15年前期の『まれ』(土屋太鳳主演)、19年後期の『スカーレット』(戸田恵梨香主演)も平均19%台だった。
陰りが見えたのが、20年後期の『おちょやん』(杉咲花主演)で平均17.4%と振るわなかったが、それに輪をかけて不振に終わったのが『おかえりモネ』だ。初回(5月17日)こそ19.2%でスタートしたが、あっという間に急降下。15~16%台をウロウロし、終盤になっても一向に視聴率は上向かず。最終回目前の第118話(10月27日)では14.5%まで落ち込んだほどで、破天荒なストーリーで視聴者に不評を買った12年後期の『純と愛』以来の不振となってしまった。それでは、なぜ『おかえりモネ』は、ここまで低迷してしまったのか?
「何と言っても、ヒロイン百音のキャラ設定がクールすぎて、視聴者もなかなか感情移入ができなかったのでしょう。気が気でならなかったのが、百音と菅波光太朗医師(坂口健太郎)との恋の行方でした。百音が気仙沼に帰って、東京との長距離恋愛になってからは、結婚を誓い合っていながらも、百音がクールすぎるがためにまったく進展せず。最終回でようやく、結婚に踏み出すような雰囲気になりましたが、さすがに遅すぎました。それに本来、気象予報士の物語であるはずなのに、気仙沼に戻ってからは、百音の妹・未知(蒔田彩珠)の話などが多く、焦点がボケてしまいました。
さらに百音が帰郷すると、女性視聴者をクギ付けにしていたと思われる坂口の出演機会が激減して、大きく響いたのではないでしょうか。朝ドラの終了を待たずして、その坂口が準主役で出演する連ドラ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系/清野菜名主演)が放送開始してしまい、もはやファンも、坂口がほとんど出ない『おかえりモネ』をわざわざ見る必要がなくなってしまったのは痛かったと思われます」(テレビ誌記者)
かくして、『おかえりモネ』は朝ドラ史上、9年ぶりの不振となったが、11月1日には初のヒロイン3人(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)によるリレーとなる『カムカムエヴリバディ』がスタート。果たして、今作こそ巻き返しを図れるか注目だ。
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