宮崎駿がラスト改定を要求、ロボの中身は全裸の美少女! 絶望から希望を見出すSF
#U-NEXT
東映動画による作画最高、内容は退屈アニメ
最後にご紹介するのは東映動画のアニメ映画『ガリバーの宇宙旅行』(1965)。スウィフトのガリバー旅行記を、大胆にアレンジしたSFだ。
少年テッドは住む家もない孤児で、映画館で『ガリバー旅行記』をタダ見していた。船が難破し海に放り出されたガリバーが何もない海の真ん中で「希望」を掴もうとしたところを館員から叩き出される。
「何が希望を捨てるな、だ」
テッドの人生には希望もなにもない。路地裏でのら犬のマック、捨てられていたしゃべるおもちゃの人形、大佐とともにテッドは営業時間の終わった遊園地に忍び込む。警備員に追いかけられ、ロケット花火で脱出。たどり着いた先には年老いたガリバーがいた。
年は取ったが冒険魂を忘れていないガリバーは最後の冒険先として宇宙に浮かぶ「青い希望の星」に行くためのロケットを建造していた。テッドらはガリバーとともにロケットに乗り込み宇宙を目指す。
発射されたロケットは青い希望の星の直前で飛行物体に捕まり、「紫の星」へと着陸させられる。そこに住んでいるのはロボットのような外見をした宇宙人で、彼らは発達した科学力でロボットをつくり、あらゆる作業を任せっきりにしていたが、自我が目覚めたロボットに反逆されて青い星を追い出されてしまう。青い星には希望なんてなかった!ロボット軍団が紫の星を襲い、王女は連れ去られてしまう。
王女を救い出すためにテッドたちは水に弱いロボットの弱点を突くため、水鉄砲と水風船を大量に用意に戦いに挑む。
東映動画によるなめらかなキャラクターの動きがディズニーに匹敵するレベルで大変素晴らしい。だが内容はそれほど素晴らしくもない、ズバリいうと退屈。名アニメーターの大塚康夫さんが参加していたのに、本人の著作でさらりとしか触れていないぐらいの扱い。
有名なエピソードとして巨匠・宮崎駿が動画で参加しているのだが、ラストがあまりにつまらないので改訂を要求して採用。それがロボット風の王女様の中身は本物の美少女だった、しかも全裸の!というオチでこの時から美少女に拘ってたんだなあ、さすが巨匠は違うよな!
子供向けのアニメ映画だから、そんな露骨には表現されてないけど、全裸の美少女っていうのは割と引きますね。
引くといえばウィリアム・シャトナーがスタートレックのイベントに参加して30過ぎて変な服のコスプレして濃すぎる質問をぶつけてくるファンに「人生を生きろよ!」「親と一緒に住んでる地下室から出てこい!」と庵野秀明みたいなことをいう動画見たとき引いたけど、あれはサタデー・ナイト・ライブでやってたギャグだと後で知って安心した。
あーよかった。僕もまだ地下室から出てこなくていいんですねカーク船長!
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