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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 星野源、荻上チキと「1票」の意味を語る
Radio Edit #39

星野源、1票の意味を考える…荻上チキ式「推し活」で例えた投票法とは?

最後は『まあーっ!』で投票…

 そんな風に考えた上で、実際に投票をする際には「もう、どこかで『えいやー!』ですからね」と話す荻上さん。「投票所で投票用紙を書く時も、僕は『まあ……まあーっ!』って声が出そうになりますもん」と話します。それに対して星野さんも「実際に『まあーっ!』って言っちゃうの、いいですね(笑)」と思わず笑ってしまうほど。それぐらい、お2人とも最後の最後まで悩んで投票をしているんですね。

 前回、荻上チキさんが星野さんのラジオに出演した際に「選挙というのは『よりマシ』を選びに行く場所。だからマイナス50点の候補者とマイナス30点の候補者がいたとしたら、マイナス30点の方を選ぼうかっていう、そういったような感覚でいいと思います」と話していたことを思い出したりもしました。

 そして話題は「投票に行く」ということ自体の意味へと移ります。

「投票に行くことで達成感もあるし、投票をした人が当選しなかったら『次はどうするか?』という材料にもなる。投票をした人が当選したけど、その人がロクでもなかった場合は『次は落とそうか』と考えたり……投票に行くこと自体がかならず、その次の未来につながっていく」と荻上さんは強調します。

「逆に一番怖いのが『学習性無力感』。『何をやってもダメだ』ということを学んでしまうと『今はできる』という状況でも何もしなくなってしまうのが、学習性無力感。『前に投票に行ったけど、票を入れた人が通らなかった』『前に入れた人が当選したけども、全然いい仕事してくれなかった』ということで『もういいや』と学習性無力感が生じてしまうと、この選挙制度の中でただ単に威張りたい人や、ロクでもない政治をする人たちを落とせなくなってしまう。

 そうならないためにも『選挙に行ったぞ! 1票分、かさ増ししたぞ! 学習性無力感に飼いならされないぞ!』という、それぐらいの気持ちだけで選挙に行くのもいいと思いますね」と、投票に行くことそのものの大切さも紹介していたのでした。

 選挙の投票日直前に、あまり選挙について慣れていない人の視点に立ってあまざまな判断材料や考え方を提供する星野さんと荻上さんのトークはとても参考になりました。このタイミングでこのような場を設けた星野源さんにビッグリスペクト! 

 僕も投票日まであれこれ考えて、最後は「まあーっ!」と言いながら投票をし、その後に外食でもしたいと思っています。

みやーんzz(ラジオ書き起こしサイト運営者)

2011年頃から趣味でラジオの書き起こしをスタート。記事は自身のサイト「miyearnZZ Labo」にて随時更新中。

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最終更新:2021/10/29 07:00
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