セ・パ両リーグ優勝チーム決定、ヤクルトとオリックスを共に最下位予想した解説者は?
#野球 #オリックス #ヤクルト
プロ野球の長い歴史でも、今年は最も順位予想が難しい年だったかもしれない。長いペナントレースを制したヤクルトとオリックスは、共に2年連続最下位だったチーム。大げさな表現ではなく、優勝を予想していた専門家は1人もいなかった。
「球界には『解説者』と呼ばれる人が100人以上いますが、今年の順位予想の結果は惨憺たるものです。セ・リーグでいうと、優勝予想の1番人気は巨人。ヤクルトはダントツの最下位候補で、Aクラス入り予想したのは数人しかおらず、優勝と予想した解説者は1人もいません。一方、パ・リーグは、8割近くの解説者がソフトバンクを1位だと予想し、オリックスは大半がBクラス予想。オリックスを優勝予想した解説者はゼロです」(野球ライター)
巨人とソフトバンクは、いずれも昨年の優勝チーム。両チームとも2位に差を付けた優勝だっただけに、“今年も”というのは順当な予想だが、全部で6球団しかないのに、1人も優勝チームを的中できなかったのは酷い。ヤクルトとオリックスをいずれも最下位予想した解説者もいる。
「細かく検証すると、ヤクルトとオリックスを共に最下位予想した解説者は、張本勲、田淵幸一、中村紀洋、牛島和彦、高橋慶彦、佐々木主浩、今中慎二、山本昌など。つい最近まで現役だった森野将彦や石原慶幸も“大ハズレ”でした。
ただ、関係者に話を聞くと、前年度の順位よりあまりに低い予想をすると現場でイヤミを言われたり、地元球団や出身球団を低く予想すると仕事がやりにくくなったりする事情もあるようで、順位予想にはかなり“忖度”もあるようです。毎年、判を押したかのように出身チームを1位予想している解説者もいます」(同上)
打算含みの予想をする解説者も少なくないということか。それにしても今年はなぜこんなに大荒れの結果となったのか? ベテランの野球記者はこう分析する。
「やはりコロナの影響は大きかったと思います。外国人選手の来日が大幅に遅れ、戦力が整わないままシーズンインしてしまったチームが多かった。3月から4月にかけてボロボロだったDeNAはその典型です。観客数を絞った影響もあるでしょう。広島やソフトバンクあたりは、ホームゲームは常に超満員で大多数が地元ファンですが、今年は声援の後押しがありませんでした。
今季はそもそも球界全体に“こんな時期にスポーツイベントをやっていいのか”という雰囲気が漂っていました。東京五輪開催には相当な数の反対意見があったので、シーズンを盛り上げるよりも、日程を消化することが目標となり、勝っても負けても淡々と進んでいったという印象です。言葉は悪いですが、比較的静かな環境で試合をやることに慣れているチームに有利だったと言えるでしょう」(野球記者)
辛口の評論で知られる張本勲氏も予想は大ハズレ。“喝”を入れるのはまず自分かも?
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