リアルタイムで目撃したあのちゃんのストロングスタイル大喜利と最後の疑問点
#水曜日のダウンタウン #ラヴィット! #あのちゃん
テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(10月17~23日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
あの「目玉の親父の衣替え」
すぐ上に「先週(10月17~23日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします」と書いてあるのに、いきなりその前の週の話をして申し訳ないのだけれど、10月13日の『ラヴィット!』(TBS系)にはやられた。
いつものようにMCの川島明(麒麟)が「おはようございます」と挨拶をして始まったその日の放送。オープニングでは「住んでみたい街や物件」をテーマに出演者がトークし、それが終わると「辛いスナック菓子ランキング」のVTRが始まった。いや、すでにここまでのところで小ネタや川島のツッコミなどが多数織り込まれ、バラエティ色の強い『ラヴィット!』の「いつものように」は、情報番組の「よくあるように」とは違うのだけれど。
異変は番組が始まって40分ごろに現れた。VTRに関連して「ニンニクの匂い消しとして『牛乳を飲む』以外の有名な方法とは?」というクイズがスタジオに向けて出されたときのこと。すでによく知られているように、『ラヴィット!』のクイズは“クイズ”といいながらも実際には”大喜利”だ。正解は知りたいわけではない。面白いがほしい。そんな空気にスタジオは満ちあふれている。この日も、しばらくレギュラー陣をはじめ芸人たちが“大喜利”を続けていたのだけれど、そうこうするうちにこの日のゲスト、あのが手を挙げて答えた。
「ベロにサランラップを巻く」
あのは、アイドルグループ「ゆるめるモ!」の元メンバーで、歌手やモデルなどとしても活動している女性のタレントだ。で、ちょっと説明が難しいのだけれど、たどたどしい喋り方とマイペースな雰囲気は、私自身はそういう言い方は好まないけれど、少し昔であれば“不思議ちゃん”と呼ばれていたであろう空気感を醸し出している。実際には、彼女がメインで出演していた『あのちゃんねる』(テレビ朝日系)を見るとわかるように、そういうカテゴリーからははみ出るような印象もあるのだけれど。
で、あのの「ベロにサランラップを巻く」という回答も、最初はそんな彼女の独特さによるものと周囲に理解されていたように見える。川島は「びっくりする角度の答えでしたけどね」と柔軟に受け止めた。しかし、あのはその後も「木工ボンド、いっときますか」「スイカ丸のみ」などと、「びっくりする角度」の答えを連発する。周囲の芸人たちがざわつき始めた。
状況はその後も変わらない。いや、一層加速する。「浅草『やげん堀』の七味唐辛子に入っているのは、唐辛子、焼唐辛子、芥子の実、麻の実、粉山椒、黒胡椒、あとひとつは?」とのクイズに対して、あのは「ほぐした赤LARK」「チーソーの赤い部分」「矢田(亜希子)さんの削り歯茎」などとすごい速度で回答を続けた。意外なことが起きたとき、人は情報処理に遅れが生じる。あのから「赤LARK」という単語が出てくるものだとは思わないから、川島は何度も聞き返した。突然名前が出てきたレギュラー出演者の矢田は、驚いて口を開けたあと、歯茎を隠すように少し唇を閉じた。そして芸人たちの回答は止まった。
極めつけは、「すゑひろがりずはカラーコンタクトをなんと和風変換した?」というクイズが出されたときだ。この問題にあのは答えた。
「目玉の親父の衣替え」
これには川島も「うまっ」と驚きの表情を見せた。大喜利とは言いつつも、朝っぽいポップなボケであることが多い『ラヴィット!』のクイズ。そこに放り込まれたストロングな大喜利回答に、芸人たちはこの日一番のざわつきを見せたように感じる。
さて、この日の放送を見た私は、ちょっと興奮していた。それはとても面白かったからだし、あのはこれまでも『あのちゃんねる』で大喜利のセンスのようなものを垣間見せていたから、こういった形でとうとう炸裂したことへの興奮もあった。が、その日の夜、状況は一変する。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のエンディングで、次のような次回予告が流れた。
「今朝放送の『ラヴィット!』で女性ゲストを大喜利芸人たちが遠隔操作」
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