韓国で炎上をはじめたフェミニスト嫌悪―企業へイチャモン攻撃、女子学生団体も廃止に追い込まれる
#嫌う #嫌フェミニズム
韓国でフェミニストと反フェミニスト&マスキュリストの対立が、いよいよ深刻化してきた。
先頃、東京五輪で金メダルを獲得したアーチェリーのアン・サン選手に対し、韓国国内で「ショートヘアの髪型もフェミニストを象徴するもの」「金メダルを返上しろ!」というバッシングが起きたことは、日本のニュースでも大きく取り上げられた。
韓国では、このようなフェミニズム(それっぽいものも含む)に対する攻撃、もしくはいちゃもんにしか聞こえないクレームの嵐が日常茶飯となりつつある。しかも驚きなのは、企業や政治家を巻き込んだ社会問題になっていること。最近起きた、「つまみ指マーク事件」もそんなハプニングのうちのひとつだ。
今年5月、韓国のコンビニ大手・GS25は、あるキャンペーンポスターを作成した。キャンプ用品の宣伝用ポスターなのだが、そこには星空の下にテントが置かれているイメージの上に、ウィンナーらしき絵と、それをつまもうとする指の絵が描かれていた。それに対し、韓国の反フェミニストたちは「男性を卑下するポスターだ!」と激怒。GS25に激しい抗議を行った。
なお、韓国ではいわゆる“つまみ指”は男性たちをバカにするジェスチャーであると一部で認識されている。意味するところはいくつかあるが、ひとつは韓国人男性の“あそこ”が小さいということを揶揄したポーズという説がひとつ。もうひとつは、韓国で有名なフェミニストたちのネットコミュニティ「メガリア」のシンボルがこのマークであるからだ。
日本の読者は「そんな“デザイン狩り”のようなクレームなんて無視すればいい」と思うかもしれない。しかし韓国社会はこのクレームに過剰ともいえる反応を見せた。
当事者であるGS25はもちろん、この問題が起きた後に約20の企業および公共機関が、自身の商品から似たイメージおよび“フェミニストの象徴”として捉えかねられないデザインなどを削除した。そのうち12の企業・機関が、男性顧客の怒りを鎮めるために謝罪文まで出す始末だった。そのなかには、韓国を代表するIT企業・カカオ社なども含まれていた。
また8月には、スマイルゲート社のゲーム「LOST ARK」に登場する、親指と人差し指が触れるようなアイコンも批判の対象となった。問題はこのアイコンが使われ始めたのが、3年も前ということだ。
「くだらないと一蹴することもできるでしょう。ただ“つまみ指事件”は、韓国社会のフェミニスト嫌悪を象徴する出来事で、問題の根深さはしっかりと分析される必要があると思います。専門家の中には根拠のない暴論だと言うひともいますし、反対に逆差別的な社会の状況があるのではないかと主張する人もいます。いずれにせよ決着をつけていかないと、韓国ではそのうちモノをつまむことすらできなくなる」(韓国記者)
韓国における反フェミニスト的な傾向は、若者たちの間でもにわかに広がりつつある。例えば10年代に入り、韓国の大学では総女学生会という女子学生たちの団体が相次いで廃止に追い込まれている。最近では中央大学校にあった「性平等委員会」が、ネット上での批判に耐えかねて廃止を余儀なくされるという一幕もあった。廃止を訴える趣意書には、「女性主義であるフェミニズムを基盤に活動をし、特定の性別だけを考える偏向性を持って運営されている」とあり約400人が賛同した。
韓国で燻る“ジェンダーウォー”の火種は、今後、何かの事件をひょうしに、さらに大きな炎となり燃え上がる可能性がとても高くなっている。
※画像参考URL
https://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20211003500041
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