安倍晋三の操り人形ーー化けの皮が剥がれた岸田文雄に下される鉄槌
#週刊誌スクープ大賞
安倍に反旗を翻すAA連合「甘利と麻生」
だが、安倍、菅と続いて傷みに傷んだ今の自民党を倒す絶好のチャンスを、党利党略、私利私略で逃してはいけない。枝野の覚悟が問われている。
ポストの衆院選当落予想。政治ジャーナリストの野上忠興は、自民党は現有勢力276から37議席落として239議席になると予測している。最悪220議席、逆に目減りが少ないと259議席もあり得るという。
新潮は、個別の候補者たちの“醜聞”をやっているが、スペースの関係で割愛する。
そしてしんがりは現代の衆院選予測。
現代は、全国289選挙区の候補者と構図が固まった後、政治評論家の有馬晴海、選挙プランナーの松田馨、某全国紙政治部デスク、某大手放送局の政治部デスクに、全主要候補者の当落予想を緊急依頼したという。
「すると、4人の識者の見解を総合した議席数は、現有の276議席から51議席を失う、225議席との結論だったのである。50議席以上を失えば、自民党と公明党での過半数維持もおぼつかない。
しかも落選の危機に瀕する議員には、現職閣僚や副大臣、誰もが知る閣僚経験者が多数含まれる。
経産大臣の萩生田光一、副大臣として今回初入閣した西銘恒三郎、さらには石原伸晃元経済再生担当大臣、松島みどり元法務大臣、上川陽子元法務大臣なども、野党の票の動き次第で危険水域に入ってくる」(現代)
それだけではない。キングメーカーといわれている安倍晋三に反旗を翻すAA連合との戦争が勃発したというのである。
今回の組閣は甘利明人事といわれる。それに対して安倍は不満だそうだが、その甘利の背後には、派閥ボスの麻生太郎がいる。
「安倍が岸田政権の人事に不満を強め、それを聞こえよがしに流しているにもかかわらず、麻生は知らぬ顔で『岸田を全面バックアップする』などと言いだした。麻生、甘利は、岸田を傀儡にして『大宏池会』を実現しようとしている。それはすなわち『安倍支配の終焉』を意味するわけで、この展開に安倍は仰天しているんだろう」(自民党幹部)
それを象徴する事件が総選挙の直後に2つ起きた。1つは、日大板橋病院の建て替え工事に関連する汚職で、安倍の友人の藪本雅巳(医療法人『錦秀会』前理事長)が逮捕されたことだ。
藪本は安倍政権時、繰り返し官邸を訪れ、たびたび趣味のゴルフにも同伴するなど、互いに「藪ちゃん」「安倍さん」と呼び合う“刎頚の友”といわれる人物である。
細田派中堅議員が捜査状況をこう危惧している。
「安倍さん本人に特捜部の捜査の手が及ぶかはともかく、心配なのは安倍事務所の秘書たち。安倍事務所の人間はゴルフ好きが多い。安倍さんの知らないところで、秘書が藪本にゴルフ接待を受け、口利きをしていた……などという事実が発覚したら、安倍さんは窮地に陥る。派内ではそんな不安が広がっています」
もう一つは先にも書いた財務省の矢野康治家の事務次官が、文芸春秋誌上で、安倍政権以来の財政出動政策を「バラマキ」などと批判した件である。
そんな爆弾発言、所詮は一官僚に過ぎない矢野が独断でできるわけがない。矢野の背後には、やはり麻生がいる。実際、この問題について麻生の義弟の鈴木俊一財務大臣が、「麻生前財務大臣の了解を得ている」と釈明した。
矢野の寄稿が安倍批判に直結するのを承知していながら、麻生はゴーサインを出した。安倍は、麻生と甘利、二人の『盟友』に追い詰められている」(自民党ベテラン議員)
だが、衆院選で自民党が大きく議席を失えば、岸田も甘利もその責任を厳しく問われる。
どのみち、安倍も麻生も甘利もこれから先、生き残るのは難しい。私はそう考えている。(文中敬称略)
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