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ゲーム障害、ネット依存傾向が1.5倍以上!新型コロナウイルスがゲームに与えた大きな影響が浮き彫りに

ゲーム・ネット依存傾向が1.5倍増、コロナとの関連は…

 スマホでゲームプレイを楽しんでいる人たちにとってより衝撃的なのが、ゲーム障害(ゲーム依存症)とネット依存傾向がある人を示す割合が1.5倍以上に増加したという数字だ。特に注目が集まるのは、耐性と離脱症状が増加している点。

ゲーム障害、ネット依存傾向が1.5倍以上!新型コロナウイルスがゲームに与えた大きな影響が浮き彫りにの画像4

 下記のグラフの「耐性」とは、より高難度のゲームを望むようになり、ゲーム時間を増やさないと満足できない症状。一方の「離脱症状」は、ゲームをプレイしていないとイライラしてしまうなどの症状のことだ。

ゲーム障害、ネット依存傾向が1.5倍以上!新型コロナウイルスがゲームに与えた大きな影響が浮き彫りにの画像5

 こういった症状を持つ人は、ゲームプレイ時間が長くなっていることに問題を感じてもゲームをやめにくく、治療にも時間がかかるとされている。加えて、ゲーム障害に関してはこうした症状の傾向から、一過性の問題ではなく、コロナ禍収束後も持続した問題となる可能性も示唆されている。

 また、新型コロナウイルスの感染者は非感染者に比べ、ゲーム障害になるリスクが5.67倍であることを確認したとの結果も発表された。

 ゲーム障害やネット依存傾向がある人を示す割合の増加は、新型コロナウイルスの影響によるストレスが一因。特に、新型コロナウイルス感染者は大きなストレスに対処するためゲームにのめり込み、ゲーム障害のリスク増加に繋がった可能性が高いとしている。

 衝撃の数字が並ぶ今回の調査結果だが、こうしたネット依存やゲーム障害はパンデミックなどの環境変化に大きく影響されることが数字からも判明した。同社では今後も継続的に調査を行い、ネットやゲームの過剰利用がどう変遷していくのかを研究し、適切な利用の啓発を促していくと表明している。さらに、2024年度以降に提供開始予定のスマホ依存軽減アプリの開発に今回の知見を活用していく予定だ。

 ゲームと言っても、ひと昔前とは事情が異なり、ログインボーナスや周回、時限イベントなど毎日プレイすることが求められるのがシステムとして当たり前になっている現代のゲーム事情。のめり込むと重課金という問題にも繋がりかねない。

 ゲームとの適度な付き合い方を考え、大事にならないように心がけたい。

辻 英之(編集者)

起きてる間が営業時間のプロ編集者。ゲームメディアの編集長、IT企業での経験を活かし、デジタルエンターテイメント分野記事を中心に寄稿中。ビジネスジャーナルでは『オレの周りはゲームばかり』を連載中。

つじひでゆき

最終更新:2021/10/20 08:00
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