西島秀俊は“可哀想な夫”ではなく実は…? 『真犯人フラグ』に奥深さを与えるそのキャリア
#西島秀俊 #真犯人フラグ
日本テレビの新ドラマ『真犯人フラグ』の第2話が10月17日に放送される。10日に放送された第1話では初回から衝撃のラストが描かれ、大きな反響を呼んでいる本作。主演の西島秀俊をはじめ、宮沢りえや芳根京子、田中哲司、桜井ユキ、柄本時生、迫田孝也ら実力派俳優陣が多数出演する豪華なキャスティングにも注目が集まっている。
西島が演じるのは、運送会社に勤める平凡なサラリーマン・相良凌介。温厚な性格で、部下からも信頼が厚く、私生活では愛する家族のために一軒家を建設中のマイホームパパという役どころ。平和で幸せな日々を送っていたが、ある日突然妻子が失踪してしまい、世間から疑いの目を向けられてしまうというストーリーだ。第1話を見た視聴者からは「西島さんマジで可哀想すぎるやろ」「西島さんがただひたすら可哀想なドラマ」などと同情の声が多く寄せられていた。
西島は現在公開中の主演映画『ドライブ・マイ・カー』では不倫していた妻が突然病死してしまうし、2015年放送の『流星ワゴン』(TBS系)ではリストラされ、妻からは離婚されてしまうし、2014年の『MOZU』(同)でも妻がテロの犠牲になってしまったりと、“可哀想な夫”を演じることがとても多い。確かに西島の嘆き悲しむ姿は、胸に迫るものがある。可哀想な役がこれほど似合う俳優も珍しいかもしれない。
ただその一方で、「普通の会社員のフリして公安なんでしょ」「実は裏のある公安じゃね」と、西島だからこそ怪しく感じてしまうという声も。それは西島が、前述の『MOZU』を始め、2017年の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)、同年『奥様は、取扱い注意』(日本テレビ系)など、“可哀想な夫”役と同じくらい多く、公安やエリート警察官の役を演じているからだ。西島自身も10月8日に出演した朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で「普通の父親役だけど、アクションあるんじゃない?」と問われ、「急に? 実は……公安だったとか? その役もうやったじゃないですか!」と笑いのネタにしていた。
1992年に俳優デビューして以来、数々のドラマや映画に出演してきた西島。二枚目の役はもちろん、エリート警察官から天才医師に弁護士、どんな役も迫真の演技でこなしてきた。優しい父親もサイコパスな恐ろしい殺人鬼も、西島が演じる姿は想像に難くないし、だからこそさまざまな顔が隠されている気もしてくるのだ。ゆえに、今度のこの怪しい登場人物だらけの『真犯人フラグ』で西島が可哀想な夫の役を演じるほどに、視聴者は想像力を掻き立てられ、作品はより一層奥深い謎に包まれていく。
17日の今夜放送される第2話。世間からの疑惑が深まり、“可哀想な夫”はますます追い詰められていきそうだ。果たして、凌介は本当にただの“可哀想な夫”なのだろうか。SNS上では凌介が何か秘密を抱えている、という考察も数多く見受けられる。さすがに今回は公安ではないだろうが、西島の演技は変化していくのか、注意深く見守っていきたい。
■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分~
出演:西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌:Novelbright「seeker」(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)
音楽:林ゆうき、橘麻実
企画・原案:秋元康
脚本:高野水登
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)
演出:佐久間紀佳、中島悟(AX-ON)、小室直子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/
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