トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『Mステ』で“幻の五輪開会式”のリベンジ!?

“幻の五輪開会式”のリベンジ!? MIKIKO×Perfume×三浦大知の『Mステ』スペシャルステージに注目

“幻の五輪開会式”のリベンジ!? MIKIKO×Perfume×三浦大知の『Mステ』スペシャルステージに注目の画像
Rhizomatiks公式Twitterより

 テレビ朝日系の長寿音楽番組『ミュージックステーション』が今年10月に35周年を迎え、15日にはこれを記念した4時間スペシャル番組が放送される。

 解散まであとわずかとなるV6の出演や、椎名林檎のスペシャルバンドのお披露目など話題が目白押しのこの4時間特番だが、なかでも人気演出振付家のMIKIKOによるスペシャルステージに注目が集まっている。

 一夜限りのスペシャルステージというこの企画は、MIKIKOがプロデュース。Perfumeと三浦大知が「日本最高峰のダンスパフォーマンスショー」を見せる。さらにMIKIKO率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」、クリエイティブ集団の「Rhizomatiks」も参加し、MIKIKOの世界を体現するという。

 MIKIKOとELEVENPLAY、Rhizomatiksといえば2016年リオデジャネイロオリンピック閉会式での五輪旗の引き継ぎ式を彩った組み合わせだが、この『ミュージックステーション』4時間スペシャルの企画については、ネット上で「完全に幻の五輪開幕式リベンジでしょ」「東京五輪開会式でやる予定だったやつ?」といった声が出ている。

「元々はMIKIKOが東京五輪開会式の執行責任者でしたが、『週刊文春』(文藝春秋)の一連の報道によれば、そのプレゼン内容はIOCが『よくぞここまで準備してくれた』と絶賛し、リハーサル寸前まで進んでいたのに、約1カ月後の2020年5月に電通側の意向でMIKIKOは“排除”され、辞任に追い込まれることに。結果的に廃案になったそのMIKIKO案では、Perfumeや三浦大知の出演も予定されていた。そのため、この『Mステ』の座組は、“五輪でできなかったこと”のリベンジになるのではと囁かれているんです」(芸能記者)

 五輪の開会式とは規模が違うため、同じものが見られることはまずないだろうが、MIKIKOがあの場で表現したかったものの一端を見ることは叶うかもしれない。Perfumeのあ~ちゃんはこのスペシャルステージについて「MIKIKO先生が演出する10分間、みんなが見たかったこれぞ今のニッポン!を惜しげもなく披露したいです」とコメントしているが、この「みんなが見たかった」という言葉には、MIKIKOのクリエイティブを“政治”であっさりと潰された悔しさが滲んでいるようにも読める。

「リオ五輪に続いて東京五輪でもMIKIKOとクリエイティブチームを組んでいた椎名林檎が別枠とはいえ出演するのも興味深い。結局このチームは解散となりましたが、MIKIKOに対する処遇に怒り心頭だったと言われています。椎名が番組でどんなコメントをするのか注目が集まるのではないでしょうか。

 その椎名は、一夜限りの“遊びのバンド”という『Elopers』で出演。BiSHのアイナ・ジ・エンド、ゲスの極み乙女。のほな・いこかなどを集めた女性だけのバンドなのですが、これも捉えようによっては意味深ですね。MIKIKOに代わって演出統括となった元電通の広告クリエイター・佐々木宏は、渡辺直美をブタに見立てた演出を提案していたことなどが『文春』に報じられ、責任を取って辞任。“MIKIKO排除”に関与していた疑いもありました。さらに『文春』によれば、MIKIKOが苦渋の思いで辞任届を出した際、当時五輪組織委の会長だった森喜朗から『あなたが女性だったから、佐々木さんは相談できなかったのでは』と言われたそうで、こういった女性蔑視への怒りが込められているのかも」(同上)

 「週刊文春」の報道を受けてMIKIKOが発表した声明には、「2016年のリオ閉会式からこの案件に関わってきた人間として、最後まで成し遂げたいと何とか踏み止まってきましたが、叶いませんでした。この思いは今後の作品で形にしてお返しします。私たち世代が未来に残さないといけないものは何なのかを真剣に考えます。伝えたい人に届く方法を自分なりに前向きに探し続けて参ります」とあった。この“思い”が、『ミュージックステーション』のステージでひとつの形となることを期待したい。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2021/10/15 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画