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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『DUNE/デューン 砂の惑星』を映画館で観るべき理由

『DUNE/デューン 砂の惑星』この大作をスクリーンで目撃せよ!「体感」するべきSF作品

『風の谷のナウシカ』や米津玄師にも影響を与えた原作

『DUNE/デューン 砂の惑星』この大作をスクリーンで目撃せよ!「体感」するべきSF作品の画像7
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 
 幻の映画『DUNE』だけでなく、原作小説それ自体も、後年の様々な作品に影響を与えている。例えば『風の谷のナウシカ』(84)の「王蟲」は『DUNE』の「サンドワーム」を強く連想させるし、エコロジー的な側面や異なる派閥の対立などの多くの共通点を見出せる。かなり最近で言えば、ハチ(米津玄師)の楽曲「砂の惑星」もそこから名前が取られているし、彼のアルバム「BOOTLEG」のタイトルも「DUNE」になる予定があったりもした。

 そのような、もはや人間の文化史そのものと言っても過言ではない『DUNE』が、原作小説が完成した1965年から55年以上の以上の時を経て、映像作品として完璧と言えるものに仕上がったということ、それは紛れもない偉業だと讃えていいではないか。『メッセージ』(16)といい『ブレードランナー2049』(17)といい、どうやっても原作ファンから文句が出そうなSF大作を、大半が納得できる形に仕上げているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に最大級の敬意を表したい。

 観る理由は何でも構わない。歴史を塗り替えるSF作品を映画館で目撃したい、『風の谷のナウシカ』や『スター・ウォーズ』の元ネタの1つを知りたい、ティモシー・シャラメという人間の頂点の美しさをスクリーンで堪能したい……それぞれの期待に100%のクオリティで応えてくれる、それがこの『DUNE/デューン 砂の惑星』だ。きっと作られるであろう続編にも期待したい。

『DUNE/デューン 砂の惑星』この大作をスクリーンで目撃せよ!「体感」するべきSF作品の画像8

『DUNE/デューン 砂の惑星』
10月15(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ロス、ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:フランク・ハーバート『DUNE』
音楽:ハンス・ジマー
撮影:グリーグ・フレイザー
編集:ジョー・ウォーカー
出演:ティモシー・シャラメ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ、ジェイソン・モモア、ステラン・スカルスガルド、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン
C)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ヒナタカ(映画ライター)

「ねとらぼ」「cinemas PLUS」「女子SPA!」「All About」などで執筆中の雑食系映画ライター。オールタイムベスト映画は『アイの歌声を聴かせて』。

Twitter:@HinatakaJeF

ひなたか

最終更新:2021/10/15 11:00
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