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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『DUNE/デューン 砂の惑星』を映画館で観るべき理由

『DUNE/デューン 砂の惑星』この大作をスクリーンで目撃せよ!「体感」するべきSF作品

あわせて観てほしい、歴史が語られたドキュメンタリー

『DUNE/デューン 砂の惑星』この大作をスクリーンで目撃せよ!「体感」するべきSF作品の画像6
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 小説『DUNE』は、1984年にもデイヴィッド・リンチ監督により映画化がされている。こちらは失敗作として語られることが多く、個人的にも複雑な設定を消化していくばかりでダイジェスト感が否めない、テンションもずっと低めで単純に面白くない、というのが正直なところだ。とはいえ美麗な美術やグロテスクな雰囲気には一見の価値があり、ほぼ同じ物語でもここまで印象が違うのかと驚けるので、今回の『DUNE/デューン 砂の惑星』と見比べてみるのもいいだろう。

 さらに合わせて観てほしいと願えるのは、2013年のドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』だ。こちらは『エル・トポ』(69)や『ホーリー・マウンテン』(73) などのカルト映画作品で知られるアレハンドロ・ホドロフスキー監督や有識者が、制作が中止された幻の映画『DUNE』について語るという内容だ。

 劇中ではその幻の映画『DUNE』の絵コンテやデザインが後の作品にとても大きな影響を与えていたことが語られる。『エイリアン』(79)や『ターミネーター』(84)や『マトリックス』(99)、そして『スター・ウォーズ』(77)などの錚々たるタイトルが、「結局は作られることがなかった映画」がなければ生まれていなかった(あるいは違う内容になっていた)……という事実の連続に圧倒されるだろう。

 何よりアレハンドロ・ホドロフスキー監督自身がチャーミングかつユーモラスで、彼の姿を観ているだけで楽しい。特に、前述したデイヴィッド・リンチ監督版『デューン/砂の惑星』を観た時のことを振り返るシーンはもう爆笑ものなので必見だ。「失敗しても構わない、挑戦するんだ!」という、すべてのクリエイターを鼓舞するような言葉も元気になれるので、ぜひ実際に聞いてみてほしい。なお、デイヴィッド・リンチ監督版『デューン/砂の惑星』と『ホドロフスキーのDUNE』は現在U-NEXTで鑑賞できる。

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