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週刊新潮「PTSD発表は言論封殺」の真意
新潮はそんな生温いものではない。自らのこれまでの報道を省みるどころか、「PTSD発表は言論封殺ではないか」と大反発しているのだ。
慶事に医師が臨席して「患者の病状」を語り出したのは、「およそ尋常ではなかろう」。「それにしても“誹謗中傷”とは穏やかならざる物言いである」とけんか腰。
さらに、今回の一方的ともいえる“被害申告”には「小室さん母子の存在が見え隠れしてなりません」(秋篠宮家の事情をよく知る関係者)として、小室圭と毎日スカイプで逢瀬を重ねているうちに、マインドコントロールされたのではないかと憶測する。
「国民を敵視するかのようにも見受けられる結婚直前のお二人は、皇室に致命的な爪痕を残しつつあるのだ」と結ぶ。
小室母子や眞子さんを敵視したような報道を繰り返してきたのは、はて、週刊誌側ではなかったのか。
それでも新潮の怒りは収まらない。精神科医の和田秀樹を登場させて、眞子さんの症状は複雑性PTSDではなく、適応障害だといわせている。
和田によれば、複雑性は通常のPTSDよりも深刻で、「最も治療が困難な精神病のひとつであり、数年にわたってカウンセリング治療を受けて、ようやく症状が少し緩和されるかたがいらっしゃるというもの」。世間からの批判が止み、環境が変われば寛解するというのなら、適応障害だというのだ。
和田のいうように、安易に複雑性PTSDという診断を出すことで、本当に苦しんでいる患者たちの症状が軽んじられることになりはしないかという危惧は理解できる。
だが、眞子さんに向けられてきたバッシング報道は、美智子皇后や雅子妃のときと比べても長く激しかったと思う。
そのために生じた精神的なダメージを、その程度はたいしたことではないはずだ、こんなときに持ち出すのは言論封殺ではないかと居丈高にいうのは、私には理解しがたい。
現代では、小室圭の母親・佳代の元婚約者が、皇室ジャーナリストの山下晋司のインタビューに答えている。そこで元婚約者は、佳代との間の金銭問題については当時、弁護士に相談したが、「借用書がないならおカネが戻る見込みはないし、裁判をしても負けて裁判費用を払わされる。どうしようもありません」といわれたと語っている。
なぜ、佳代の息子が眞子さんと婚約を発表したときに、このことを週刊女性に持ちこんだのか、なぜ、小室家のプライバシーまでべらべら週刊誌にしゃべったのかを聞けばいいと思うのだが、山下はそこに切り込んではいない。
美智子皇后がバッシングを受けたときに発表した文書を、週刊誌を含めた報道する側は、今一度真剣に読み返したほうがいい。
「批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であって欲しくはありません」
10月11日、小室圭がコロナの隔離期間を終えた。眞子さんと3年2か月ぶりの再会を果たすのだろうが、2人は何を語り合うのだろう。週刊誌は夜も眠れないほど忙しくなるな。(文中敬称略)
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