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BE:FIRST、韓国でディスられている!? 日韓音楽ファンの視線の違いとは

BE:FIRST、韓国でディスられている!? 「見てると恥ずかしくなる」日韓音楽ファンの視線の違いとはの画像1
「BE:FIRST」公式サイトより

 SKY-HIがプロデュースするボーイズグループ「BE:FIRST」。オーディション終了後、11月の本格デビューを目指して人気は着実に上昇中。今年の日本の芸能界を彩る“新星”として、その活躍に期待が集まっている。

 ところで、気になるのは最近、「BE:FIRSTに対する海外の反応」というような、日本語のまとめ記事が増えていることだ。

 もともとBE:FIRST は、世界で活躍するボーイズグループをつくりたいという、SKY-HI氏らの想いから始まったもの。それらまとめ記事によれば、K-POPを擁する韓国や、そのほかの海外各国からも狙い通りに「BE:FIRSTが認めら始めている」という内容が目立っている。

 はたして、それら反応は全体的に真実なのだろうか。

 調べてみたところ、韓国語のSNSやYouTubeのコメント欄などみていくと、それらポジティブな書き込みとは正反対。むしろ、“ディス”るコメントがそこかしこで散見される。例えば、「最近、日本でK-POPに対抗して世界を目標につくられたアイドル」というスレッドには、次のような書き込みがあった。

「なんで見ている私が恥ずかしくなるのだろう」
「デビュー前から世界どうのこうの言ってるのなら、セカンドアルバムからは宇宙目指すの?」
「私は特にK-POPのファンでもないけど、彼らを見ているとBTSが見たくなる」
「日本はアイドルを育てずに、初音ミクでも育てた方がいい」
「なんだかんだ、K-POPをキャッチアップするのね」
「私は一時、J-POPが大好きだったんだけど…なんだろう、ちょっと」
「あれ(あの実力で)で生ライブをやる覇気はよし」
「(K-POPに)対抗するのではなく、J-POPの強みを活かしてそれぞれうまくやればいいのに…私は昔から今もJ-POPを聞いているけど、対抗して何か寄せようとするのが嫌だ。彼らなりの感性があるはずなのに…」

 なお、韓国では前提として現状ではそれほど、BE:FIRSTは認知されていない。

 例えば、NIZIUよりも、関連ニュースやコンテンツが圧倒的に少ないというのが偽らざる現状である。そんな中でも、日本のエンタメのチェックも怠らない数少ないアイドルオタクたちの認識は、世界、すなわち“打倒K-POP”を目指して生まれたボーイズグループがBE:FIRSTであり、それがネガティブな反応に繋がっているように思える。

 また、このような反応に対して、実際に話を聞かせてくれた日本のBE:FIRSTファンからは次のような反論もあった。

「そもそも、世界=K-POPではない。そこは勘違いしないほしい」
「BE:FIRST はJ-POPの閉鎖的な環境を変えたくて生み出されたグループ。比較することに意味はない」
「私はK-POPもBE:FIRSTも両方好きです。わざわざ比べて、優越感に浸るのも気持ち悪い。好きなグループをただ楽しむことで充分だと思います」

 カルチャーとして興味深いのは、日本のファンは「自分たちの世界」を大事にする傾向があり、韓国のファンは「競争」や「比較」を大事にしているようにも思える。それが、K-POPやJ-POPのそれぞれの生態系や発展する方向を決めていると思うと、BE:FIRSTに対する論争は今後、過熱していきそうである。

 さて、日韓ファンたちの気持ちはさておき、いずれにせよ世界を目指すとした以上、BE:FIRSTは今後、こうした世界のアイドルファンたちのさまざまな声や、比較の視線を乗り越えなければならないだろう。

 パフォーマンスを磨いて、デビュー後に世界をびっくりさせてほしいものである。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2021/10/12 07:00
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