ニューヨークはなぜ最下位に沈んだか? 1年で激変したキングオブコント決勝の空気
#空気階段 #ニューヨーク
審査員新メンバーに囲まれて松本人志が浮いて見えた
タカ ガワに頼っていないから、平井以外の人がやっても成立するんですよね。ジェラードンのネタはそうなっていない。そこが大きな違いだと思います。それにしても、男性ブランコの1本目後の「あたしに2本目を見せてよ」みたいな松本人志のボケはなんだったんでしょうね。今回、ほかの審査員が審査に徹していて、コメントで無理に笑わせようとしていなかったから松本が全体に浮いて見えました。ニューヨークとのやりとりも古く感じませんでしたか?
ユージ あそこだけ“バラエティ”してましたね。ニューヨークとしては、点数が低い中で松本に絡むという2019年M-1のパターンを踏襲したんでしょうけど。
タカ それはもちろん知ってる上で、今年はそういう空気じゃなかったから別のかわし方もあったのでは? と思いました。
ユージ でもあそこでニューヨークがガチ凹みして変な空気になったら、後ろの組に響いたかもしれないと思うと、あれはあれでアリかなと思いましたよ。平場ができる彼らだからこその役割を果たしたというか。
タカ ニューヨークはもうバラエティでやっていくんでしょうね。
ユージ 今年のM-1はエントリーしていますが、来年のKOCはもう出ないかもしれませんね。彼らの場合、出て得することが来年はもっと減っているでしょうから。
タカ それにしても、マヂカルラブリーとニューヨークが9位、10位ってあらためてすごい。今年は即席ユニットも参加OKだったのに決勝には上がってこなかったし、大会全体を通してしっかり審査していることが伝わりました。逆に言えば、即席でもちゃんと面白かったら上がってくるってことですもんね。
ユージ Paraviで配信された反省会で、野田(クリスタル)が「ユニットがOKだったり自分の三冠がどうとかで荒れた大会になるかと思ったら、最終決戦に生粋のコント師3組が残って空気階段の完璧な優勝が出て、気持ちよかった」というようなことを言っていたのが良かったです。
タカ 素晴らしいですね。
ユージ それと、もうひとつ反省会で「良いなぁ」と思った場面がありました。「ファイナリストが本音をぶっちゃける」というテーマが設定されていて、ファイナリストたちが箱に顔を突っ込んで愚痴や反省を叫ぶ企画があったんですが、MCのかまいたち濱家が「特になければ無理にやらないでいい」と繰り返し言っていたんですよ。
タカ めちゃくちゃいい話じゃないですか。企画を決めた人に出演者が気を使う必要なんてないですからね。そういうのが面白いと考えてること自体、今やダサいですし。
ユージ 決勝本編の空気とも通じるところがありますよね。そこまで含めて、今年のKOCは本当に良かったなとあらためて思いました。
タカ 来年もこのままいってほしいですね。
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