西野七瀬が大活躍! 坂道、ハロプロも…大手事務所の女性アイドル、セカンドキャリアへの取り組みが活発化
元乃木坂46の西野七瀬が、女優として絶好調だ。7月クールの日本テレビ系ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』に出演したほか、10月クールのテレビ朝日系ナイトドラマ『言霊荘』では主演を務め、さらに2021年公開の映画には『孤狼の血 LEVEL2』など計3作に出演している。
「乃木坂46在籍時も人気メンバーとして活躍していましたが、当時を上回る勢いで女優として大活躍しています。女性アイドルグループの卒業メンバーとしては、相当な成功例と言えるでしょう」(ドラマ関係者)
西野が大活躍できているのは、乃木坂46の卒業メンバーに対するバックアップ体制が整っているからだと言われている。
「AKB48のブレイク以降、多くの女性アイドルグループが誕生しましたが、そこで発生していたのがグループ卒業後のセカンドキャリア問題です。女性アイドルの場合、20代後半に差し掛かる頃にグループを卒業するケースが多く、アイドル卒業後に芸能界で活躍できる分野がなくなってしまうということも少なくない。社会経験が少ない女性アイドルが、急に世の中に放り出されて、途方に暮れるということもめずらしくないんです。
そんななか、乃木坂46の場合は、グループ卒業後も在籍時と同様に『乃木坂46合同会社』の所属となり、そのまま女優にシフトするパターンが多くなっている。西野七瀬もそうだし、白石麻衣、桜井玲香などもそう。7月クールの『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)で主演を務めた伊藤万理華のように、アイドル時代よりもソロになってから評価を高めたメンバーもいます。すべての卒業メンバーが乃木坂46合同会社の所属になるというわけではないものの、セカンドキャリアのサポート体制が整っているのは間違いないでしょう」(芸能事務所関係者)
モーニング娘。’21、アンジュルム、Juice=Juiceなどが所属するハロー!プロジェクトでも、卒業メンバーたちの音楽活動が活発化している。
「ハロプロを卒業したメンバーは、『M-line club』というファンクラブの所属となるんですが、今年からそのOGメンバーたちによる『M-line Special』というコンサートツアーを開催しています。ハロプロの“お姉さん版”といった格好でファンを増やしています」(同)
ハロプロの卒業メンバーたちは、バラエティタレントや舞台女優として活動することが多く、音楽活動をメインとするケースは少なかった。しかし、コンサート『M-line Special』が開催されるようになったことで、セカンドキャリアとして音楽活動を選択しやすくなった。
「ハロプロに限らず、グループを卒業してもなお歌い続けたいという元アイドルは多い。そんななかで、ソロでの日本武道館公演を成功させている元℃-uteの鈴木愛理や、Berryz工房の夏焼雅、元モーニング娘。の道重さゆみ、田中れいなといったところが中心になり、音楽活動のセカンドキャリア化を進めている形です。さらに、モーニング娘。からの卒業が決まっている佐藤優樹、Juice=Juiceから卒業する金澤朋子なども、今後はソロ活動をする予定とのことで、M-line clubへの加入も噂されていますから、より一層セカンドキャリアとしての音楽活動が盛んになっていきそうです」(同)
また、メンバー全員が既婚者であるNegiccoや、今年7月に第一子を出産したでんぱ組.incの古川未鈴など、アイドルを続けながら結婚や出産をするケースも増えている。
「“アイドルは若くなくてはならない”とか、“アイドルは〇〇歳まで”みたいな考え方は完全に過去のものになってきています。だからこそ、大手事務所はアイドルを卒業したあとのキャリアもサポートするし、本人が続ける意志があれば何歳になってもアイドル活動をさせる。“アイドルじゃなくなったらおしまい”ということではなく、女性タレントがいかに長く仕事をし続けられるかを重視するようになっているんです。いまは、一部の大手事務所だけの流れですが、今後はアイドル業界全体に広がっていくでしょう」(同)
若くして芸能活動を始めた少女たちを、しっかり大人に育てていくのも芸能事務所の使命である。女性アイドルのセカンドキャリア問題をクリアしていくことは、当然のことだといえそうだ。
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