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岸田”脛に傷”政権、UR利権の甘利、ドリル小渕…「来年参院選前に早くも交代」の声が 

岸田脛に傷政権、UR利権の甘利、ドリル小渕…「来年参院選前に早くも交代」の声が の画像1
岸田文雄(写真/Getty Imagesより)

「こりゃあ、1年も持たないんじゃないか」

 ある自民党中堅議員が嘆くのは、10月1日に決まった党幹部人事だ。

 岸田文雄陣営の顧問だった甘利明・党税調会長を幹事長に。政調会長は、安倍晋三・前総理が前面バックアップして総裁選に出馬した高市早苗氏。若手による党改革を打ち出し、岸田氏を支援した福田達夫氏が総務会長となった。

「甘利氏は、河野太郎氏が属する麻生派でありながら、いち早く岸田氏支援を表明。安倍氏、麻生太郎財務相と『3A』と呼ばれた実力者です。高市氏は、安倍氏が実質たばねる清和会出身。そして福田氏も清和会。これは総裁選の1回目投票で2位だった岸田氏に、決選投票で高市票を載せてくれた安倍氏への『忖度人事』にほかなりません」(政治部キャップ)

 だが記憶に新しいのは、甘利氏の政治とカネの問題だ。

「2016年、『週刊文春』(文藝春秋)が、当時経済財政担当相だった甘利氏の事務所が、都市再生機構(UR)と補償交渉をしていた建設会社側から現金を受け取っていた事をスクープ。後に躍進する”文春砲”のきっかけとなった記事です。甘利氏は大臣辞任を余儀なくされ、東京地検特捜部は、甘利氏と2人の秘書をあっせん利得処罰法違反容疑で捜査。甘利氏は睡眠障害を理由に国会を半年欠席し、不起訴になったのを良いことに、公の場で説明することはありませんでした」(社会部記者)

 そして今回の幹事長就任記者会見でこの点を聞かれた甘利氏は、「お騒がせしたことをおわびする。この事件に関して事情を全く知らされていない」とシラを切ったのだ。

「これを聞いて、文春編集部は俄然いきり立ったようですよ。岸田氏本人にスキャンダルが見当たらない分、格好のターゲットが見つかりましたね」(同前)

 また、文春のライバル『週刊新潮』(新潮社)が手ぐすねを引く御仁も、岸田内閣の要職に就任した。全国の支援組織を束ねる組織運動本部長に就いた小渕優子・元経産相である。

 新潮は小渕氏が経産相だった14年10月、政治団体主催の観劇ツアーの支出が収入を大幅に上回ったことをスクープ。これにより小渕氏は大臣を退任した。

「東京地検特捜部は事務所のパソコンなどを押収しましたが、証拠隠滅のため、パソコンをドリルで破壊していた事が発覚。小渕氏の本人の指示ではないといえ、この『ドリル』のインパクトは強すぎた。父が小渕恵三元首相というサラブレッドで、今の竹下派を継ぐ人材ながら大臣退任以降、表舞台から消えていました」(前出・キャップ)

 それにしても、衆院選は目前で、せっかくの新政権の船出なのに、なぜこんな人事をしたのか。

 自民党関係者が解説する。

「『話をよく聞く』を自らの売りにしているように、岸田氏はともかく人がいい。甘利氏の起用は側近たちは反対しましたが、若い頃から政策の勉強をともにした盟友だとして押し切っています。小渕氏にしても、岸田氏支援を決めた竹下派のエースとあって、再チャレンジさせたのでしょう」

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