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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『Shall We Dance?』希望に満ちた変化を予感
宮下かな子と観るキネマのスタアたち第22話

『Shall We Dance?』町のダンス教室が凡庸な毎日に希望に満ちた変化を予感させる装置に

毎日を充実させるエンタメのパワー

 仕事帰りの毎週水曜日、ダンスレッスンに通うようになった杉山は、通勤中や仕事中もいきいきと活気が出てきます。自転車で自宅と駅を行き来する杉山の様子が、同じアングルで何度か映し出されますが、ダンス教室通う前と後は見違えるように変化が感じられます。毎日の繰り返される生活の中で、自分の中の楽しみを見つけることはとても大切なことだと、杉山の表情を見ながら改めて思いました。その様子は学生たちが放課後の部活動に身を捧げ、青春するのと同じようで、まるでサラリーマンの青春映画。

 そういえば先日、あるライターさんの取材を受けていた際「コロナ禍で行動範囲が以前よりも狭まっていることもあって今、日常で刺激を受けることが少なくなり、ドラマや映画などで刺激を得たくなってしまうのですが、宮下さんはいかがですか?」と質問を受けました。

 それにお答えしながら改めてよく考えたのですが、このお仕事をしていると新しい作品や役を頂いた時、現場はどんな感じだろうか、どんな風にお芝居しようか、そして演じる内容によってなど、色々な要素にハラハラドキドキして、日々色々な方と出会うので、その度に刺激を受けています。日常で充分刺激を受けているので私は、なんとなくエンタメでは、穏やかな日常の空気感を描いているような作品を好んで観てしまうのではないかと。それに、私は日常の中にも、充分刺激的なことって沢山あると思うんです。

 そう思えるようになったのは、きっとツイッターで毎日更新している「#ひとこまみやした」のおかげだと思っていて。日々1日を振り返る時間を作ることで、小さな出来事にも気付けるようになって毎日が充実しました。

 私にとっては、お仕事やイラストを描くというアウトプット。きっとライターさんはドラマや映画。そして杉山はダンスによって、刺激を得て毎日を充実させている。自分の心が踊る好きなことを見つけて、日々を充実させることは本当に大切なことだとこの作品を観て改めて感じましたし、そのことに気付かせてくれるエンターテイメントの力強さをこの作品から感じました。

 皆さんは、充実した毎日を送れていますか? 好きなこと、やりたかったことを始めてみるでも良い。帰りの電車を途中で降りてみるでも良い。何か行動することで、人生がワクワクする方向へ変わるかもしれません。挑戦することへの勇気をくれる一本です。是非ご覧ください!

宮下かな子(俳優)

1995年7月14日、福島県生まれ。舞台『転校生』オーディションで抜擢され、その後も映画『ブレイブ -群青戦記-』(東宝)やドラマ『最愛』(TBS)、日本民放連盟賞ドラマ『チャンネルはそのまま!』(HTB)などに出演。現在「SOMPOケア」、「ソニー銀行」、「雪印メグミルク プルーンFe」、「コーエーテクモゲームス 三國志 覇道 」のCMに出演中。趣味は読書、イラストを描くこと。Twitter〈@miyashitakanako〉Instagram〈miya_kanako〉

Twitter:@miyashitakanako

Instagram:@miya_kanako

【アミューズWEBサイト公式プロフィール】

みやしたかなこ

最終更新:2023/02/22 11:35
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