日本で高齢者が直面する現実…定年後の「のんびりと豊かな暮らし」はもはや幻想か
2021/09/29 18:00
#社会 #高齢化
定年を迎えても男性6割、女性4割は働いている
では、その働き方はどのようなものなのか。
高齢雇用者(役員を除く)は510万人で、高齢就業者の57.0%を占める。自営業主・家族従業者が275万人で同30.7%、会社などの役員が110万人で同12.3%となっている。
さらに、高齢雇用者(役員を除く)を雇用形態別にみると、非正規の職員・従業員が76.5%にも上っている。このうちパート・アルバイトの割合が52.5%と最も高い。また、高齢雇用者数の推移を雇用形態別にみると、正規の職員・従業員は10年の74万人から20年の120万人と46万人と増加し、1.62倍になったのに対して、非正規の職員・従業員は10年の163万人から20年の390万人と227万人増加し2.39倍になっている。
定年後の“のんびりと豊かな暮らし”などは、過ぎ去った幻想でしかなくなってしまったのだろう。今や、65歳で定年を迎えても男性の6割、女性の4割が働いている。その上、その半数は非正規雇用者だ。
直近、6月の生活保護受給世帯は163万1669世帯で、その55.8%に当たる90万9879世帯は高齢者世帯である。
最終更新:2021/09/29 18:00
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