【沖田臥竜×武田玲奈】「ムショぼけ」って何だ? 清純派女優が異色ヤクザドラマでギャルに変身! 挿入歌熱唱!!
#武田玲奈 #沖田臥竜 #ムショぼけ
10月から連続ドラマ『ムショぼけ』(北村有起哉主演)がスタートする。それに先駆け、9月7日には、原作小説『ムショぼけ』(小学館文庫)から発売された。それらを記念して、原作者・沖田臥竜と、同ドラマで、ヒロイン的ポジションのリサ役を演じる、女優の武田玲奈に同作について語ってもらった。
作品タイトルにもなっている、聞き慣れない“ムショぼけ”という言葉。長い刑務所暮らしで、社会と隔離された生活を送った受刑者が、出所後に社会の環境の変化やスピードの速さについていけない姿を差す言葉だという。
さらに独居房生活の名残で、壁に向かって独り言を発したり、黙想したりしてしまう。物静かで真っ暗な刑務所での睡眠に慣れてしまい、物音ひとつや少しの明かりで目が覚めてしまうなど、奇妙な癖は数知れず。沖田氏自身もそんな経験をしてきたという。「自分の場合でいうと、一番戸惑ったのはスマホ。ムショに入る前はガラケー時代やったから」(沖田氏)。
今作は、そんな『ムショぼけ』の主人公である元ヤクザの陣内宗介が、母親やかつてのヤクザ仲間たち、娘や息子たち、そしてリサらと繰り広げるヒューマンコメディーだ。物語の舞台は、実際にヤクザの影響力が強いといわれてきた兵庫・尼崎。沖田氏の地元である――。
刑務所のいた期間、自分の時間だけが止まる「ムショぼけ」
――まず、今作の台本を読まれてどうでしたか?
武田 当たり前ですけど、真っ先に「ムショぼけ」って何? となりました。台本を読み進めて、「なるほど、そういうことか」と。どこか新しい人生経験をしている感じでした。沖田さん、ムショぼけって、本当に皆さんなるんですか?
沖田 時が止まっている感じはあるよね。今、この瞬間にパクられて、懲役に入るとする。もしも、武田さんのことを好きやったら、14年経って出所するときも、その感情のまんまなんですわ。でも武田さん側は違う。この温度差が、周囲から見たら「ボケてる」わけ。そりゃ周りから見たら怖いわな。怒りも憎しみも恋愛感情も全部「あの頃」のまんまの勢いやから。ましてや、刑務所は閉鎖的なんで妄想だけは広がる(笑)。14年の刑務所暮らしって想像もでけへんよね。
武田 想像したら、世の中そのものが怖いですよね。どうなっちゃってるのか、14年間の情報を見逃しているわけだから、自分だったら絶対についていけない気がします。
――いずれにしろ、武田さんには縁のない世界の話だったと思います。
武田 でも、私がドラマで演じたインフルエンサーでタレントというリサ役自体は、自分と割と近いところにいる人だったので、大丈夫でした。私はギャルではないけれど、若いときはギャルに憧れて、つけまつげやカラコンをしてましたし、リサのギャルマインドは何となくわかりました。だから、髪を染めてエクステ付けて、演じていて楽しかったですよ。
――全編尼崎ロケはいかがでしたか? かなり珍しい作品かと思います。
沖田 地元では誰もやっていない、あのダウンタウン(尼崎出身)ですらやっていないことをやりたいと思っていたので、大変な部分もあったけれど、終わってみれば楽しかったですわ。
武田 撮影の最中は?
沖田 コロナ禍だったし、大変なことも多かったけど、最中もおもしろかったですよ(笑)。
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