政治知識ゼロで「生活が不安」なライターが政治家とぶつかり稽古!? 見えてきた「新しい民主主義」という地平【和田靜香×小川淳也トークイベントレポート】
#政治 #イベント #お金
「俺について来い!」タイプのリーダーはもういらない
最後に、zoomでイベントに参加した視聴者の疑問に、登壇者が答える質問コーナーが設けられた。
星野:やっぱり、小川さんに政策について聞きたい人がいっぱいいるんですけど、今日は政策に関しては控えましょう。
和田:政策については本に書いてあります。だってこれ、基本的に小川さんの政策集ですよね。
小川:う~ん。まあ、入ってはいるね。(和田さんに)納得してもらってない部分もあるけど。
和田:うん。なんか私にいろんなツイートが飛んでくるんですけど、別にこれは小川さんが100%正しいと言ってる本でもないし、決して「小川さんの政策は素晴らしい!」と褒め称える本でもなくて。これを読んで、じゃあ自分はどう思うかっていうことを考えてもらう入り口の本なんです。まずは読んでいただいて、「この政策はいい」とか「悪い」とか、「この政策の根拠ってどういうところなんだろう?」ってことを考えてほしくて出した本ですってリプを返しています。正しいか正しくないかは別に求めているものではないんです。
小川:この本が考えるきっかけになってくれると嬉しいし、もっと言うと「考える」ってどういうことかを追体験していただくというか。
和田:そうですね。私のような知識ゼロの人が考えるようになった軌跡が書いてありますから。どうしたら考えていけるようになるか、それも一緒に感じてほしいですね。そして、もし政治家と話そうと思えば、意外と話せる機会はあるんですよね。小川さんは青空集会をやってらしたし、これから衆院選挙があるから、街宣演説している政治家にも話しかけてみたっていいんですよね?
小川:全然いいです。うれしいと思いますよ、うん。
私の場合、地域の公民館で誰でも来られる形で対話を重ねてきたし、街頭演説をやってると「会うために来ました」とおっしゃってくださる方もいます。新型コロナの影響でそれができなくなった後は、「どなたでも結構です、オンライン対話しませんか」と募集をして、たくさんの人数にご参加いただいています。ただ、すべての議員や政治家がそういう活動をやってるかというと、ちょっとそれはわからないですね。
星野:そこに対する不安が、まだ有権者にはありますよね。
和田:星野さんは小川さんに対して、何かありますか?
星野:さっきも言ったような、和田さん流の民主主義がいいですね。現場の気持ちをないがしろにしない。もし社会の声を知らないんだったら、知ることのできる場所に出て行くという民主主義のあり方をずっと実践していただければなと思います。
小川:そうですね。まだ今の政治のやり方は、昭和の時代を支えてきた政治のものとほとんど一緒なんですよ。時代はこれだけ変わっているのに、政治だけがほぼ昭和のまんまですよね。今の時代に即したものに、政治を急速にアップグレードしなきゃいけない。そのとき、政治家が頑張るのは当たり前なのですが、有権者が新しい時代の政治、政治家像をリアルにイメージできるかどうかがカギになると思います。私自身、「やりきったな」っていうところまでもうひと踏ん張りだと思っていて、この本に関われたことですごく大きな節目をいただいたので、ここからは実践のフェーズだと感じています。
和田:小川さんにお願いしたいことが一つあるとしたら、どうかあきらめずに一緒に歩いてください。私にもしてくれたように、ずっとこれをやってほしいなということです。
小川:はい。
和田:これからの新しいリーダーって、「よし、俺について来い!」タイプじゃなくて、「一緒にみんなで歩いていく」人だと思うんですよね。リーダーというか、みんなと一緒にやっていく人こそが次の政治のトップで、求められる像だと思います。絶対、そう思うんですよ。
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